トップページ | 2005年8月 »

2005年7月30日 (土)

生活習慣病は改善できるか

 生活習慣病(糖尿病・高脂質血症・高血圧症)に関する書籍が巷に氾濫しています。中年の紳士が貪るように読みふけっている姿をよく見かけます。数百万人ともいわれる糖尿病予備軍のほとんどが生活習慣病と日々向かい合っています。贅沢病とも揶揄された、この病気は根治することはなくとも努力によって改善するものでしょうか?

 このなんとも厄介な、生活習慣病に気づくのが遅れ、先々重大な結果を招くことも珍しくありません。特に2型糖尿病が進行すると、両足切断等という最悪の事態を引き起こすことがあります。疲れかな?風邪かな?お酒を飲んで休めば大丈夫だろうと勝手な判断がどんどん状態を悪化させていきます。気づかない内に病状は確実に進行します。

 サラリーマンの多くは、会社の健康診査で生化学検査値が異常を示した時、医師から治療を勧められ、ことの重大性を自覚する場合がほとんどでしょう。もし糖尿病や高脂質血症の疑いを指摘されたら出来るだけ早く専門医にかかることをお勧めします。

ところで、生活習慣病は治療によって改善されるのでしょうか?答えはYESです。医師の指示にきちんと従って、投薬と食事療法・運動療法を地道に実行すれば、確実に改善されます。

Mさん(59歳・男・典型的なモーレツ会社員)の例をとってご説明します。

今から5年前、会社の健康診査で糖尿病の疑いを指摘されました。その時の主な検査結果は以下の通りです。

尿蛋白2+、LDHコレステロール175mg/dl、総コレステロール280mg/dl、中性脂肪195mg/dl、グルコーコース160mg/dl、ヘモグロビンA1c6.9%、血圧90-170、体重75Kg

すぐさま、投薬治療と食事療法そして運動療法が始まりました。

①薬は決められた量を決められた通りに服用(食前30前もきちんと守る)

②食事制限(カロリーの摂取を控え一日1600Kclまで・外食時、行儀が悪くても食べ残す)

③出来るだけ運動量を増やす(車・バスに乗らず歩く)

④アルコール量を減らす・タバコの本数を減らす

⑤ストレスを貯めない・出来るだけ気持ちにゆとりを持つ

薬は指示どおり、毎朝早起きをして食事の30分前には服薬し完璧に履行しました。そして出来るだけ運動量を増やしました。夏の暑い日も、オフィス勤務をできるだけ少なくし汗をびっしょりかいて運動しました。でも、毎日の食事を1600Kclで抑えることには、大変苦労しました。朝のコーヒー、スプーン一杯の砂糖からノンカロリーシュガーにし、汗をかいた後のうまいビールからカロリー半分の発泡酒に変え、ラーメンはスープをすすらず、外食のご飯を食べきらず腹八分目を守り、ひたすら生活習慣病と向かい合いました。

 立ち向かってから約5年、劇的な変化が表れました。主な検査値及び血圧が全て正常値内におさまったのです。みごとに改善された結果を見て、医師から服薬の中止命令がくだされれたのです。ウエストも絞られました。心なしか気分うきうきです。生活習慣病は改善できるのです。日々の積み重ねが結果を出します。あなたも、今日からでも生活習慣の改善作業に取り組みませんか?きっとその結果は報われます。【了】

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年7月23日 (土)

高齢者こそパソコンを習おう

 パソコンの普及率が全国平均で66%になろうとしています。車やテレビの様に、各家庭に2台や3台置いているのも珍しいことではありません。かくいう我家にも、ディスクトップ型パソコンが2台鎮座しています。現在使っているパソコンも何台目かになります。ノート型パソコンや携帯電話など情報機器の普及が急速に進みました。

 若者の多くは、パソコンを日常の生活道具としてよく利用しています。旅行や食事に行く前にパソコンをカチャカチャと動かし、格安旅行情報やレストランの割引券を入手するのは当たり前の時代になりました。ネットサーフィンを楽しみ、ブログで情報を発信しています。そのうち、大容量の情報の受発信可能なパソコン機能搭載型携帯電話の登場も近いのではないでしょうか。ところが最近、パソコンの普及率に陰りが見えてきました。

 これでもか、これでもかと言わんばかりに高性能・高規格の製品が発売され、売上の勢いは衰えていないにもかかわらず、普及率が思わしくないのはどうしたことでしょう。使っている人は使っているが使わない人は使わないという現象がはっきりしてきたためです。普及率の鈍化減少の元凶?はシニア層に使われていないことが一因として挙げられます。

 間もなく65歳以上の方々が、総人口の4分の1になろうとしています。25%です!!情報弱者ともいわれる年齢層です。活字媒体に慣れた高齢者にとってパソコンという機械操作が苦手・億劫という方も多いでしょう。キーボードをたたくことが面倒かも知れません。一度覚えてしまえばこんな便利な機械はありません。例え誤操作をしたところで、パソコンが壊れる事はめったにありません。シニア向けのパソコン習熟手本やパソコン教室などその気になればいくらでも覚えられるチャンスがあります。頭の問題ではありません。要は根気の問題です。反復練習を重ねれば誰でもキーボードをたたけるようになります。

 インターネットの普及はこれからもどんどん進みます。いろいろな情報が活字媒体よりも早く流れる時代になります。TVを見ていても、新聞を読んでも「詳しくは弊社のホームページをご覧下さい」と記載されています。それだけ便利な情報媒体になっている証です。使っていない人が使い出せば、人との交流が活発になり、ものの流れが増え、社会全体の活性化が今にも増して図られるものと思います。

 シニアの皆さん、是非パソコンをマスターされませんか?きっと今までに無い、快適な情報社会生活が待っていると思います。少なくとも情報弱者とならないことを望みます。【了】

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年7月17日 (日)

病院事務局の立場

 山崎豊子著「白い巨塔」では、大学病院という閉鎖的な組織社会の葛藤を描き、その蜜室での出来事をフィクションでありながら、リアルな描写で事実と錯覚するほどの衝撃を読者に与えました。

 読者もご承知の様に、この物語の主人公は医師でしたが、病院には医師の外に様々な職種の方々が働いています。薬剤師・レントゲン技師・臨床検査技師まではすぐ思い浮かぶでしょう。理学療法士・臨床心理士・介護士・ボイラー技士・医療事務・清掃員など、多くの職種の方々が夫々の持ち場で日々活躍されています。その献身的な仕事振りには只感謝です。

 一般的な病院には、医療の最高責任者である病院長と病院全体の運営を司る事務長がおります。医療法人ではさらにこれを束ねる形で理事長がいることもあります。読んで字のごとく事務方は、新患・再来患者受付、薬局、カルテ保存、診療報酬計算、支払基金への請求などの事務を担当しています。

 院内で医療スタッフ(パラメディカルを含む)と事務スタッフの力関係は、一目瞭然です。殿に仕える足軽ほどの違いです。臨床医が一番上で、パラメディカルそして事務職という順列がきっちりと敷かれています。あえて臨床医としたのは、患者さんの治療行為を行う普通のお医者さんを臨床医といいますが、患者さんを持っていない人や医師免許があっても基礎研究などを行う人がいます。この人達は臨床医より下位にランクされます。

 先ごろ、関東のある大病院で診療拒否問題が発生しました。精神科の医師が新患に対してさしたる主訴も聞かず、町のクリニックで行う治療と同じことしかできないとして患者の受け入れを拒否したのです。しかも新患として初診を受けたにも関わらず、初診はなかったものとして扱われたのです。担当医師の言い分は、診療を受けるか否かは患者の自由意志で、何処の医療機関を選ぶかは、電気製品を買う時にどの店から買うかと同じで、病院はサービス業であると言い放ったのです。新患及び親族から猛烈な抗議を受けた病院側は、医事課長を苦情相談窓口としました。医事課長は新患及び担当医師双方から意見を聞いた上で、病院側の不手際を詫び、ことの顛末を総括した上で病院長名でお詫びの文書提出を約束しました。

 いざ文書作成の段になって、問題が発生しました。担当医師・病院長・事務局長サイドから公式文書の提出に難色を示したのです。文書提出の約束は、医事課長が責任の権限を越え勝手に約束したもので文書提出はできないと態度を翻したのです。この時対応に出てきたのが事務局次長でした。家族と担当医師が対峙した席で、事務局次長は、ほとほと困り果てた様子で「先生、もうこれ以上喋らないで下さい!」と懇願していました。一番責められるべきは、精神科の担当医師であり事務方ではないはずです。医師と事務方の歴然たる階級の差を見せ付けられる出来事でした。

 医師には逆らえない・逆らってはいけないのではなく、医師でも間違った考え方・対応した時には、事務方はもっと自己主張することが病院の改革につながるはずです。病院のスローガンである「患者の権利」がどこか空々しく聞こえます。【了】

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年7月16日 (土)

55歳は戦力外か(差別に泣く高齢者)

 キャリアコンサルタントという仕事をご存知ですか?何それと思われる方も多いでしょう。ご存知ない方は、恐らく幸せな日々をお過ごしの方です。ご主人が毎日、衿バッチをつけて会社に出かけ、毎月お給料をちゃんといただいている奥様にとっては無縁な存在です。でも、ちょっと耳を傾けていただきたいことがあります。

 15日の閣議に、05年度の経済財政白書が竹中経済財務相より提出されました。「バブル後脱出」「雇用などの過剰を解消」などと文字通り景気のよい言葉が並んでいます。素人考えでは、確かに日本もやっと景気の方向性が見えてきたといえるでしょう。是非早期に景気回復が図られるよう心から願っている一人です。

 一方、今日も転職・再就職活動をしている方々が全国に350万人程度いることも事実で、企業の業績悪化やグローバル化によるアジアや中国への生産拠点移転などによって沢山の方々が「失業」という二文字に苦しんでおられます。今日も炎天下、転職のため会社回りを繰り返している方々が大勢います。

 日中の昼下がり、公園の木陰やスタバーなどで涼をとる中年のおじさんの姿を多く見かけます。着飾ったご婦人方の行く、ホテルや一流レストランでアフタヌーンテーを楽しむ風情とは全く異なった現風景がそこにあります。

 倒産やリストラの標的になるのは間違いなく中高年です。現在の定義?では45歳以上を中高年という場合もあります。中でも55歳という年齢が大きな分岐点となっています。多く失業者は失業保険給付手続きのためハローワークを利用し、求人情報を検索します。その際、パソコンを使って希望の仕事や雇用形態・勤務地などを入力すると求人情報が閲覧出来るようになっています。若い人や営業職などでは最近求人数もいくぶん増えつつあります。入力の最後に年齢を入力します。20歳台と入力した場合、約1000件の情報があったとしましょう。入力年齢を30歳台、40歳台、50歳台と入力するにしたがって、求人数は二乗に比例して減少します。55歳と入力して検索したら、十分の一どころか五十分の一(20件)にもなるのです。

 最近は、職業安定所の指導で年齢の制限を加えないという原則が徹底してきました。ところが求人票には年齢不問と記載されていても、実際は企業側の年齢期待値があって応募すら受けつけてもらえないのです。特にひどいのが55歳を境に求人がものの見事に無いという現実をどう思われますか?55歳という年齢差別に泣く再就職希望者が今日も街中を駈けずり回っています。55歳はまだまだ働き盛りです。高度なスキルのある人、現年齢よりはるかにお気持ちが若い人がたくさんいます。団塊の世代が今後大量に定年年齢を迎えます。定年退職者つまりはシニア世代の活用が大きな雇用問題になるはずです。今後の労働力の確保の仕方を今からお考えいただくよう、経営者の皆さんにその準備をお願いしたいと思います。

 末筆になりましたが、再就職支援サービス会社でご登録者の再就職のお世話をするのがキャリアコンサルタントです。【了】

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップページ | 2005年8月 »