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2006年8月12日 (土)

中高年転職成功の秘訣

厚生労働省市場化テストの一環である、キャリア交流プラザでセミナー講師を務めた経験から、中高年の方々の「転職の秘訣」といったものを考えてみたいと思います。

市場化テストのキャリア交流プラザには、45歳から60歳までの俗にミドルキャリアといわれる就職希望者が参加します。ハローワークや人材銀行で行っている転職支援サービスを民間の転職支援サービスのノウハウを導入する事で一層の再就職の促進を図ろうと官から民へ委託された事業です。

ある日の受講者はおよそ30名でした。

教室に入ると受講生が一斉に熱い視線を送ってきます。誰もが早期の再就職を志して就職活動を行なっている人達ですから当然です。今日はどんな話が聞けるのかなといった期待感が伝わってきます。失業中といっても暗い雰囲気はなく、生活のゆとりといったものを感じさせます。それもそのはず、人材銀行に登録できる人ですから、失業前はそれなりの会社でそれなりのポジションにあったからでしょう。

最初に新入社員に期待する人物像のお話をした後、実務経験者(中高年のキャリア)に求められる人物像を考えていただきました。新卒者に求められる第一位はコミュニケーション能力、第二位は基礎学力、第三位はビジネスマナーであることを説明し、ワークショップに移り、5~6名のグループで話し合い、意見をまとめていただきました。

結果は

①やる気・積極性

②コミュニケーション能力

③統率力

④協調性

⑤即戦力

などが高い項目でした。以前このブログ欄で「経験者に求められる人物像」を書いたことがあります。重要なことは、①知識②経験③コミュニケーションスキル・資格④やる気・積極性でした。

⑤を除く項目はいずれもヒューマンファクターであり、これらは新入社員にも共通するものでキャリア特有の項目ではありません。どうやらなかなか経験者特有の項目を見出し難い様でした。あなたはいかがでしょうか。

ではミドルキャリアにとって一番大事なものを以下に述べる事にします。

【実務経験を売る(実績)】

新人との決定的な違いは、すでに実務経験があるということです。長短はあれ、どのような仕事に携わってきたとしても実務経験があることに違いありません。企業が経験者を何故採用するかと言えば、即戦力が欲しいからです。しかしながら単に業務経験があるからすぐ使えるとは限りません。そこで浮上してくるのが、前職での実績なのです。営業であれば、対目標に対して、対前年度に対して、市場伸び率に対して、対寡占度に対してなど等様々な尺度で達成度を測る事ができます。「目標に対して135%の売上でした」とか「前年度比150%でした」などと具体的な数字で示せるものを持っている人を企業は求めています。実績こそが業務経験であると言えます。小さな目標でも、ささやかな目標でも結構です。堂々と実績を語れる人こそ即戦力と考えられるのです。これは事務職の方とて同じで、人件費や消耗品費をどの程度低減できたかなど表現する事ができます。

【元気さを売る(やる気)】

同じ50歳でも45歳に見える人もいれば、60歳近くに見える人もいます。この違いは何からくるのでしょうか。気力ややる気のほとばしっている人ほど若く見えますよね。白髪とかはげなどは気にしなくて結構、常に積極的にモノを考え、目標に立ち向かう人こそが欲しいのです。ただその場合でも、謙虚さや傾聴の気持ちを持っていなくてはいけません。元の会社はこうだったとか、意味も無くいばるとか、人間性に関しては謙虚さを持つ人を希望しています。そしていかにやる気があっても体が弱くては仕事を行なえません。何よりも健康体である事が社会人として最低限求められる人物像といえます。

元気があって、実績もある人こそ即戦力と思うのは私だけでしょうか。

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