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2010年12月22日 (水)

わがまちの十大ニュース2010

 虎年の平成22年を終えようとしています。横浜市の十大ニュースを綴ってみました。大小いろいろなできごとがありましたが、市民がほんとうに住みたい横浜市になるよう来年に期待したいと思います。単に期待するにとどまらず、自らできることは積極的に参加し、時々のニュースをパブリックジャーナリストとして情報発信を続けます。

●APEC開催

 11月に日本APEC首脳会議等が横浜で開催されました。APECに参加する21の国・地域から、首脳・閣僚をはじめ多くの関係者が横浜に集まり、熱心な討議が行われました。また、会議の開催にあわせ、横浜の豊かな自然や歴史ある文化、先進的な施策など、横浜の持つ多彩な魅力を世界に向けて発信しました。横浜のイメージを各国首脳に強くアピールすることができたようです。

●開港150周年のツケ13億円支払いへ

 昨年開かれた横浜開港150周年記念イベント「開国博Y150」(主催・横浜開港150周年協会)の収支不足に横浜市が市費12億6600万円を補助金として支出することになり、林文子市長は「公金の支出は、市民の皆さまに対して心苦しい思いでいっぱい」などと所感を述べました。しかし、誰も責任を問われることなく、市民の負担だけというおそまつな結末となりました。

●記録的な猛暑

 9月22日、横浜と海老名では、真夏日の日数が観測史上最多記録を更新しました。横浜地方気象台によると、横浜の最高気温は33・4度、海老名は33・7度と真夏日を記録、横浜は今年68日目、海老名は75日目の真夏日で、いずれも史上最多を更新しました。これまでの記録は、2004年の64日でした。その後、急激な季節変化となりました。日射病で病院に担ぎ込まれる人やお年寄りの死亡が連日報道されました。

●受動喫煙防止条例施行

 4月、横浜市を含む神奈川県では第1種施設(学校、病院、劇場、映画館、観覧場、集会場、運動施設など)において禁煙が義務付けられ、第2種施設(飲食店、宿泊施設、ゲームセンター、カラオケボックスなど)では、禁煙か分煙を選択することが義務付けられました。秋には、増税幅過去最大となるたばこの値上げが行われました。ショートホープが、300円から440円(いずれも2個)になりました。

●日産スタジアム命名権騒動

 揉めにもめた日産スタジアムの命名権騒動は、結局日産自動車が破格の値段で契約することになりました。市の目論みは3億円以上でしたが、なんと1億5000万円での落札でした。箱モノ行政の在り方が問われる出来事でした。日産自動車は、日産スタジアム、日産フィールド小机、日産ウオーターパークの命名権(ネーミングライツ)を今後3ケ年にわたり確保しました。

●高齢者所在不明で調査実施

 横浜市民局が8月27日現在の「横浜市の戸籍上120歳以上で登録されている方の調査結果」を発表しました。120歳以上の方は2,247人で、その内訳は、120歳~129歳 1,582人、130歳~139歳 590人で、140歳以上は75人もいることが判明しました。恐ろしいことに1840年(天保11年)生まれ170歳の方が戸籍上生きている事例も含まれています。また問題となった、100歳以上の所在不明者が38人もいます。

●横浜ベイスターズ身売り破談

T BSは視聴率の伸び悩みや広告収入の減少などで、財務状態が厳しく、傘下の東京放送ホールディングが持つ球団株を売却しようと画策しました。すったもんだの末、住宅設備メーカーや建材メーカーを傘下に持つ「住生活グループ」(本社・東京)の買収断念で、身売り話は破談となりました。野球熱は盛り上がりに欠け、どこの球団も同じような環境にあるようです。

●子宮頚がんワクチン公費助成見送り

 昨年10月、ワクチンが承認されましたが、高額のため接種が普及せず、今年度から独自で公費助成をする自治体が増えています。横浜市の場合は財政との兼ね合いから公費助成とせず、厚労省への働きかけを強めています。9月現在、約300もの自治体が独自に助成を行っている中、横浜市の対応の遅れが注目されます。

●事業仕分け(事業評価会議)を開催

 横浜市では、市民参加の「横浜市事業評価会議」を開催しました。国の行政刷新会議事業仕分けの地方版で、県下のいくつかの市町村でも行われました。多様化する市民ニーズに的確に対応した事業を効果的かつ効率的に実施し、透明性、信頼性の高い市政を確立するためとしていますが、仕分けの結果が今後論議を呼びそうです。

●裁判員裁判で初の死刑求刑

 11月、横浜地裁で行われた裁判員裁判で、池田容之被告に対し、初の死刑判決が下されました。 その中で異様なのは、裁判長が、控訴を勧めたということです。男性2人を殺害したなどとして強盗殺人など9罪に問われた住所不定の無職、池田容之(ひろゆき)被告(32)の裁判員裁判が行われ、横浜地裁(朝山芳史裁判長)で検察側が論告の冒頭で死刑を求刑しました。また、裁判長が控訴を勧めるという異例のケースとなりました。【了】

※PJニュース・Livedoor News

http://www.pjnews.net/news/535/20101223_1

http://news.livedoor.com/article/detail/5227850/

■参考情報

出稿後の翌22日、市民局が「平成22年 市民が選んだ十大ニュース」を発表しました。

http://www.city.yokohama.lg.jp/shimin/kochosodan/press/2010/20101222-2.html

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2010年12月13日 (月)

「心臓手術、肺がん手術の今」を知る公開講座(上)-横浜-

2010_1119isogo0017_2  11日、横浜磯子公会堂(横浜市磯子区)で、神奈川県立循環器呼吸器病センター主催による「第15回公開医療講座-心臓手術、肺がん(胸腔鏡下手術)-」が開催され、最新の心臓手術などの紹介が行われました。(写真:会場となった磯子区役所総合庁舎 この中に公会堂があります。)

■心臓血管外科手術の今

 最初に、心臓血管外科部長 徳永滋彦医師による「進化した手術~心臓血管外科手術の今」と題する講演がありました。

かつて心臓にメスを入れることなどタブーとされていた時代もありましたが、1950年代の人工心肺の開発以来、心臓血管外科領域の発展は目覚ましいものがあります。昔であればまず助からなかった心臓病が、外科治療により数多く助けられる時代になりました。心臓は全身に血液を送り出す、まさに「命の源」ともいえる大切な臓器です。

 一方、1985年(昭和60年)以降、心臓病は脳卒中を抜いて日本人の死亡原因の第2位となっており、死亡数及び死亡率は年々上昇傾向にあります。このため、心臓大血管手術件数(先天性、弁膜症、虚血性、大動脈瘤、その他)の推移をみると、1986年には20,000件であったものが、2008年には約58,000件とおよそ3倍になっています。

 心臓血管外科の手術には、大きく分けて3種類あり、心臓の中にある弁の手術、大動脈瘤などの大動脈の手術、そして心臓の血管である冠動脈の手術です。冠動脈バイパス手術(心筋梗塞)は、心臓血管外科手術の中でも一番多く行われている手術で、近年ではリスクも減り、手術時間も短くなり、術後の回復も格段に早くなりました。

 最近のトピックスとしては、以下の外科治療があげられます。

1)大動脈ステント

 大動脈瘤手術で、従来行われてきた人工血管置換術から、【ステントグラフト内挿術】へと変わってきています。これは、人工血管(グラフト)とステント(金属の骨格)を合わせた血管内治療用の新しい道具を用いて、大動脈瘤を血管の内側から覆って血流が入らなくする治療法です。開胸や開腹をしなくてすみ、低侵襲でかつ短期の入院ですむ点が評価されています。

2)再生医療

 【自己骨格筋の筋芽細胞を用いた心不全治療】や【末梢血単格球移植】などが注目されています。前者は、自分の足の筋肉から採取した筋芽細胞とよばれる若い細胞が、弱った心臓の筋肉を再生(大阪大学病院データ)するものです。後者は、神奈川県立循環器呼吸器センターで実施しているもので、自己の血液幹細胞(血管の元となる細胞)を手足の病変部に注射することにより移植し、筋肉の微小血管を再生させ血流を改善させる治療です。示されたサーモグラフィーや血管造影検査の結果で顕著な改善が認められました。

3)人工心臓

 人工心臓には拍動流式ポンプと【定常流式ポンプ】があります。このうち、定常流式ポンプは拍動がないまま血液を送り出すもので、軸流ポンプや遠心ポンプ(磁気浮上式)などがあります。人工心臓は、人の心臓同様、脈を打たせながら血液を送り出すことが求められ、一般的にはベッドの横に置かれた装置で四六時中監視の下使用されます。ところが、磁気浮上式遠心ポンプは身体への装着が可能で、入院が不要となる画期的なものです。今後の技術改良と実用化が待たれます。

4)カテーテル弁置換

 世界的に先進国の人工高齢化が進む中で、高齢化とともに心臓弁膜症の発症率が増加し、中でも大動脈弁狭窄症は高齢者においても最も多い弁膜症です。これまでなかった低侵襲のカテーテル操作による【大動脈弁人工弁装置】が注目されています。海外でいくつかの製品が実用化され、国内でも、バルーンにより拡張されるステンレスフレームに、牛心膜弁をとりつけたもの(Edwards SAPIEN THV)が治験進行中です。課題はいくつかありますが今後の研究に期待されています。

 用語としては必ずしも目新しくないものでも、その技術や内容は日進月歩進んでいます。患者も施術の特質を見極め、その場になった時にあたふたしないよう、元気なうちに予め知識を得ておくことも大切です。【了】

※PJニュース

http://news.livedoor.com/article/detail/5206180/

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「心臓手術、肺がん手術の今」を知る公開講座(下)-横浜-

 次に、呼吸器外科部長 田尻道彦医師の「肺がんをビデオで切る~ここまできた内視鏡外科」の話がありました。

■内視鏡外科手術の今

 外科手術の進歩は劇的に進み、従来身体にメスを入れるのが当たり前の時代から、現在では内視鏡による外科手術へと大きく変化してきました。今までの手術は、患部を大きく切って肺がんなどを摘出していました。しかし、最新の胸腔鏡下手術(胸の内視鏡外科手術)では、小さな傷から体内に特殊なビデオカメラを入れて切除できます。このため、傷は小さく痛みや合併症の心配が減り、回復も早くなりました。

 神奈川県立循環器呼吸器病センターのデータによれば、呼吸器外科手術件数を2007年度と2009年度で比較してみると、その三分の一は肺がん手術でした。全体の3割を占める肺がんは今後も増えることが予想されます。因みに肺がんと全手術数の実数値は、96/276(2007年)、105/306(2009年)でした。がんは、日本人の男女とも死因第一、そのうち肺がんは、男女合わせて全悪性新生物の中で第一と非常に恐ろしい病気です。

 肺がんの手術の基本は肺葉切除です。最近ではより小さく切る【区域切除】が、呼吸機能の低下が少ない、合併症が少ない、術後の回復が早い等から行われるようになりました。ただ、リンパ節の郭清が不十分として異論もあるようです。

 開胸せず、【胸腔鏡手術】が盛んに行われるようになってきました。簡単に言えば開胸しないで、0.5~1.5cmの穴を3,4か所開けて、ビデオカメラ・器具を挿入して、ミニターに映った映像を頼りに手術する方法です。ただ、以下にあげる内視鏡外科手術のメリットとデメリットを十分忖度した上で選択する必要がありそうです。

 最大のメリットは、出血が少ない、筋肉や肋骨を切らない、手術の傷口が小さくて済むなど、全体に完治が早く、結果として入院期間が少なくて済むことです。さらには呼吸機能が低下しないなどの臨床的利点があります。このため最近では、多くの医療施設で実施されるようになりました。

 デメリットとしてあげられるのは、高額な医療機器や器具類が必要であること、そして、何と言っても最大の難点は技術の習得がとてもむずかしいことです。しばしば起こりえる肺がん手術中に大出血を起こした場合などには、すぐさま開胸手術に切り替え対処するなど高度な手技が必要で、熟達した専門医に頼らざるを得ないことです。心臓手術でも取り上げられた、体リンパ節の摘出が不十分という点に関しては、更なる研究が必要とされています。いくら手術がうまくいってもがんの転移を懸念するようでは心配です。

 最後に未来の手術に関する面白い話がありました。【ロボット手術機器】と【次世代カプセル内視鏡】の登場です。ロボットはすでに実用化され使用している施設があるそうですが、医師は画面操作するだけで、手術そのものはロボットアームが全てやってくれるそうです。また、カプセル内視鏡は、内視鏡が内蔵されたカプセルを飲み込み、体内を駆け巡って、目に見えない情報を提供してくれるものです。

 ますます進歩する医療技術、高度な医師の施術と各種の医療機器・器具とがあいまって、最新医療が行われていることを再認識する有意義な講演会でした。【了】

※PJニュース

http://news.livedoor.com/article/detail/5209416/

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2010年12月 8日 (水)

処方薬でポイントサービスとはこれ如何に?

 先日、医者にかかった際、処方箋をクリニック近くの調剤薬局ではなく、ドラッグストア(Fit Care)に持参したところ、会計時に「ポイントカードをお持ちですか?」と尋ねられ、カードを提示したところポイントを付与してくれました。

 本来、処方薬の患者負担分の値引きは法律で禁止されています。にもかかわらずポイントサービスが行われるとすれば、実質的な値引きに相当します。集客のためとはいえ、処方薬にもポイントといなれば、誰も町の調剤薬局に行かなくなるでしょう。

 厚労省の見解が、「特に規制はない」としたため、多くのドラッグストアが取り入れようとしています。現に件のお店以外にも、マツキヨなど大手ドラッグストアの調剤薬局がサービスを開始しています。処方薬にはポイント利用ができなくとも、1~3%のポイントサービスがつくということは値引き以外のなにものでもありません。

 国は早急にポイントサービスの是非について正式な見解を示すべきです。法の趣旨を生かすならば、処方薬に関してはポイントサービスの適用外とすべきでしょう。日本薬剤師会や調剤専門チェーンはこれに反対しています。なぜなら、薬価制度の存在自体を否定することにつながりかねないからです。【了】

※PJニュース

http://news.livedoor.com/article/detail/5195850/

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横浜開国博失敗のツケは横浜市民という理不尽

 大失敗に終わった横浜開港150周年事業「開国博Y150」のツケは、結局市民が負うことになりそうです。筆者が危惧した通り、当事者の責任を問うことなく12億6600万円もの巨費を市費で補てんするという無責任な結果に、心頭残念でなりません。

 横浜市は開国博終了後、博報堂JVとの間で特定調停を行ってきました。財団法人横浜開港150周年協会がイベントの企画を委託した、博報堂JVへの未払い金は約34億3800万円で、調停勧告案は、その70%に相当する23億円を協会と市が負担するという内容です。現在開会中の市会定例会で補正予算が審議されており、市は税金から12億6600万円の負担金を支出しようとしています。林市長は「特定の人が責任のとりようがない」として、中田前市長をはじめ当事者には責任を問わない意向です。結局、開国博失敗のツケは市民が負担するという最悪な結末を迎えそうです。

 「失敗でした!支払いは市でお願います。後は知りません。」これが林市長をはじめ、市会の総意とするなら無責任極まりないと言わざるを得ません。最後まで後味の悪い、「開国博Y150」でした。【了】

■参考資料(PJの過去の記事)

1)横浜「開国博Y+150」は何だったのか! 期待はずれで間もなく閉幕、中田市長は任期途中で辞任 2009/08/23

http://news.livedoor.com/article/detail/4310791/

2)横浜開国博、失敗の責任は誰がとるのか 2009/10/13

http://www.pjnews.net/news/535/20091012_3

3)「コンテンツの魅力乏しい」横浜開国博Y150失敗を協会が最終総括 2009/12/07

http://www.pjnews.net/news/535/20091205_5

※PJニュース

http://news.livedoor.com/article/detail/5195697/

■関連報道 朝日新聞2010/12/17

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000151012170002

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2010年12月 5日 (日)

「病における笑いの効用」と題してフォーラムを開催-横浜-

 12月4日、市民精神保健福祉フォーラム「笑いの効用~病気を受け入れてより早く回復する為に~」が横浜市の金沢公会堂(金沢区泥亀)で開催されました。

 東京医科大学茨城医療センター 市来真彦氏(メンタルヘルス科科長)の講演では、「病気になった時には、その状態をありのままに心で受け止めることが病気を早く治す」との話がありました。講師はジョークを交えながら、演台を使わず広い演壇をフルに活用し、参加者の隣同士とコミュニケーションをとらせるなど型破りの講演で参加者の心を惹きつけていました。

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(写真:身ぶる手振り、ジョークを交えて「笑いの効用」を語る東京医科大学茨城医療センター 市来真彦医師 2010年12月4日 金沢公会堂にて)

 病気になれば、誰しも痛いとか苦しいとか身体的なダメージを受けます。同時に将来のことやお金のこと、これからどうなるかなど精神的な苦痛をも伴います。どうすることもできない状況に、もがき苦しんだ経験をお持ちの方も多いと思います。精神科医である市来雅彦氏はその豊富な臨床経験から、「笑いの効用」について次の様に語っていました。

■健康度を高めよう

 「あなたは健康ですか?」と尋ねられたらどう答えるでしょうか。多くの人は健康のバロメーターとして病気やけが、検査値の数字、検診の結果など比較的目に見えるもの(定量的)を思い浮かべて健康度を推し量るそうです。一方で、夢があるとか、赤ちゃんの寝顔、趣味をやっている、恋をしているなどといった心理的(定性的)なものをバロメーターにしてもいいわけです。読者はどちらのタイプでしょうか?心身共に健康という言葉がありますが、病気になった時にはマイナススパイラルに陥りがちです。しかし、心の持ち方次第で病に対する心構えも違ってきます。

【健康度=病気度+元気度】であると考えてみます。

 一般的に、病気度はマイナスに働き、元気度はプラスの作用をします。仮に今、病気であっても元気度がそれより勝るとすれば、差し引きプラスなら元気ということです。もちろん元気度の物差しは各人によって違います。例えば、おいしいものを食べている時、お金が入った時、思うようにことが進む時、などなど沢山あります。できれば元気の素を毛色の違う視点から複数持てば元気になりやすくなります。「病気であっても元気に生きる!無病息災から一病息災」へ考えをシフトすることも必要なことです。

■笑いのもたらす治療効果

 笑えている人は概ね元気度は高く、プラス思考と笑い療法が病気の治療に極めて有効であることを証明しています。

笑いのもたらす治療効果を次のように述べています。

1)笑うことで唾液中の免疫グロブリンAを増やす

2)笑いは一種の運動である

3)笑いはストレスを解消し、免疫を高める

4)笑いはがん患者の治療に精神医学的な治療を加える

 また、例を引きながら次のような笑いの効果を紹介しました。1)免疫系を正常化させる働きがある 2)乱れた機能を正常化させ過剰な働きはしない 3)糖尿病患者の食後の高血糖を抑制させる 4)アレルギー反応を抑制する働きがあるなどです。笑いは免疫系と関係があり、自己治癒力を高める作用があると考えられ、日頃から笑うことで免疫力を上げておけば、元気の素となり健康度が増すものと考えられています。

 講演の最後に「~にもかかわらず笑う!」ことが肝要だと話されていました。「病気がちっとも良くならない!」にもかかわらず笑える人は、病気を受け入れて早く回復できる人と言えるようです。【了】

※PJニュース

http://www.pjnews.net/news/535/20101205_6

■お詫びと訂正 2010/12/17

市来先生より、記述に間違いがある旨のご指摘を受けました。以下のように訂正します。

健康度=病気度-元気度→健康度=病気度+元気度

■備考

当記事は、茨城県神栖市のイベント情報とリンクしています。

http://www.city.kamisu.ibaraki.jp/dd.aspx?itemid=17884#ContentPane

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【My Photo】反り橋

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(撮影:宮本 聰 2010年12月4日 金沢文庫称名寺にて FinePix HS10 f5.0 1/160sec. ISO-100)

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2010年12月 4日 (土)

【My Photo】名月

2010_1204kanazawabunko0002

(撮影:宮本 聰 2010年11月30日 名月?ちょっと違います。FinePix HS10 f5.6 1/200sec ISO-800)

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2010年12月 3日 (金)

特定保健用食品(トクホ)は本当に必要ですか?

 テレビや電車内などで特定保健用食品(トクホ)の宣伝が大々的に行われています。種類があり過ぎてどれを摂ればいいのか迷ってしまうほどです。トクホは、その食品中の成分が、科学的試験結果に基づいて健康に有用な機能性があると国が認め、食品に所定のマーク表示を許可した食品です。

Marktokuho

ロゴマーク:厚労省HPより

 食の変化や生活習慣からバランスの良い食生活を送るのが難しい今日、不足しているものを補ったり、食事の中で他の食品と置き換えたり、調理の材料や調味料のひとつとして利用するなどして日常的に取ることが効果的だと言われています。有名人がモデルとなってテレビの宣伝は過熱する一方です。人がいいと言うからとか、何となく気休めになど、必ずしも自身が主体的に摂っていない人を見かけます。今購入したらお得、定期購入ならビタミン剤をプレゼントなど、テレビコマーシャルに踊らされ購入している人が結構いるのではと危惧されます。

 トクホの有効性や安全性について懐疑的なのは筆者ひとりなのでしょうか。本来、食べ物(魚・肉・野菜・果物・飲み物・調味料等)から必要なエネルギーやカロリーを摂取するのが最も理にかなっており、バランスよい食事と規則正しい生活習慣が身に付いていれば、トクホは原則必要ないものです。

 厚労省の特定保健用食品の定義は「からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の用途に資する旨を表示するものをいいます。」と記載されており、続けて「なお、医薬品と誤認されるような表示は薬事法により、公正な競争を確保し一般消費者の利益を保護する観点からは不当景品類及び不当表示防止法により禁止されています。」とあります。

 トクホを飲めばこの様に効くとか、こうしたら副作用があるから注意とか記載できないことになっています。裏返せば、効くか効かないかは人による、薬ではないから副作用は関係ないといったところです。このため、飲めばばこうなるといった効用の数値表示はありません。因みに、サントリーウエルネスonline(WEBサイト)の最下段に小さな文字で「健康のためには正しい食生活と適度な運動が大切です。食生活を補う食品として、1日の目安量を参考に、摂りすぎには注意しましょう。」と記載されています。

 テレビコマーシャルでは、万人に効くとか、毎日飲むことで健康が維持されるといった風潮の宣伝(TVでは、必ず本人のご感想ですとのテロップあり)に踊らされず、もう一度、今摂っているトクホを見直してはいかがでしょうか。あなたにとって、そのトクホは本当に必要ですか?【了】

※PJニュース

http://news.livedoor.com/article/detail/5184403/

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