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2012年3月31日 (土)

複数科受診で再診料を新たに徴収!4月スタート

 特に高齢者を中心に病院で複数科を受診する人が多いと思います。例えば、内科と整形系外科、泌尿器科と眼科など、最初に受診した診療科のついでに他科を掛け持ち受診するケースです。今までは2科目の再診料は不要でしたが、4月から2科目でも再診料がとられことになりました。現行、再診料は690円(200床未満の病院、診療所の場合)です。これに、2科目でも340円加算され、1、030円(患者負担は、この1~3割負担)を徴収されます。ただ、同じ病気が原因で複数の診療科にかかる場合や同じ医師が複数の診療科を診る場合は対象になりません。疑問を感じたら医療スタッフに遠慮なく質問をしましょう。

 糖尿病やリウマチなど高齢者特有の慢性疾患で通院されているお年寄りにとっては負担増となります。この他にも時間外対応や土日入院費などでも変更があります。病院や診療所で発行する診療明細書でしっかり確認することをお勧めします。明細書不要論が一部にありますが、こういう時こそ役立つというものです。【了】

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2012年3月24日 (土)

薬と仲良くなれる「くすりミュージアム」に行こう!薬を知りたい人へ

 「くすりミュージアム」がどこにあるのか知っている方はほとんどでいないでしょう。それほどマイナーな施設といえます。2012年2月に第一三共の付属施設として東京日本橋にオープンしたものです。薬の誕生(くすりは、こうして創られる)が学べるということもあって、興味半分、早速出かけてみました。本社に隣接するピカピカのミュージアムは、最先端の技術の粋を集めた映像や斬新な展示法を駆使した、初心者に分かりやすい「くすり博物館」です。

Intro_logo

ロゴ出典:くすりミュージアムHPより

「当施設は専門性の高いくすりの分野を、わかり易く、身近なものとして紹介し、広く一般の皆様に、くすりについて楽しみながら学んで頂ける体験型施設です。」と言うだけあって、ブースごとに見たり、聞いたり、動かしたりと子供たちでも遊びながら学べる印象を受けました。

あえて言えば、よほど目的意識を持った人でないと只の空間でしかなく、近在に娯楽施設があるわけでもないので、集客には苦労しそうです。平日ということもあってか、人影はまばらで少々宝の持ち腐れという感じがしました。事実、受付の方に聞いたところ、平日で40-50人ということでした。有効利用されないうちに閉館とならぬ様、早期の来館をお勧めします。

パンフレットにある質問を掲載します。あなたはいくつ正解できますか?

1)細胞のタンパク質とくすりは、『   』の関係に例えることができます。

2)天然物や化合物から見つけ出すくすりの種。最近では、『   』を使って設計する技術も進められています。

3)くすりづくりで特に大切なことは、効き目・『   』・取り扱いやすさです。

4)人に対して安全かつ効果があるかどうかを確認する試験を『   』といいます。

5)天然物や化合物がくすりになる確率は、わずか『   』と言われています。

答えを知りたい人は是非お出かけ下さい。全て理解できることは間違いありません。お土産にリゲイン24をいただきました。

備考:くすりミュージアムHP http://kusuri-museum.com/

あなただけにそっとお教えします!【鍵と鍵穴】【コンピュータ】【高い安全性】【臨床試験】【1/30,000】【了】

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横浜市の「小児医療費助成」拡大に賛成すれど安定化財源は?

 地方自治体によってバラバラな「こども医療費無料化」制度を当然と思う人がどれくらいいるのでしょうか。あまりに違うこども医療費無料化の実態は、「医療格差」そのものを自治体が煽っている気がします。それなりの言い分があるとしても、居住する場所によってこどもへの医療費助成が異なること自体、本来不公平です。どこに住むかを子供が選択できるわけではありません。地方税や介護保険と違い、これからの日本を背負って立つ子供達の助成です。

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横浜市ではこの10月から、小児医療費助成の自己負担分の無料化を現行の「就学前まで」から「小学1年生まで」に拡大する予定です。

横浜市によると、無料化の対象年齢を引き上げるのは2007年度に1歳引き上げて以来の拡大になる。無料化の対象になる世帯の所得制限は維持される。12年度予算案に、今回の拡充分の1億9000万円を含めた65億7000万円を助成費として盛り込んだ。東京都下では、所得制限もなく、中学生までが無料化されている自治体もあり、横浜市内でも保護者からの要望が・・・2012/2/2付東京新聞

 報道にもあるように、地域によっては中学生まで面倒を見るところがあります。それはそれとして、こども医療費無料化は、少子高齢化にあって十分意義のあることです。ここまでは総論賛成です。ただ、財源が逼迫する横浜市にあって、引き続き制度の拡大を図れるのか大いに疑問です。一旦制度化されると止めるに止められず、どんどん費用がかさみ、そのツケを市民が負わされることになるのが常です。箱モノ行政と似たところがあります。少なくとも裏付けのない大盤振る舞いの結果が、将来、成長した今のこども達に降りかかることの無いよう、万全の策が求められます。【了】

備考;横浜市HP:小児医療費助成

http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/kokuho/child.html

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2012年3月19日 (月)

市場原理が医療をダメにする!?医療格差広がる中国

19日付産経新聞をめくっていると気になる記事が目に止まりました。北京春秋「病院は格差社会の象徴」とあります。

 今月初め、夜中に急にせきが止まらなくなった。こんなことは日本でも、昨年6月まで2年余り駐在した台北でも経験したことがない。「北京の大気汚染のせいだろう」と、翌日は自宅にこもったが、いっこうに良くならない。当地の病院は数時間待たされることで有名だ。憂鬱な思いで総局のスタッフに相談すると、「米国系のいい病院がある」とのことで、早速電話で予約してもらい、その日の午後に診察を受けることができた。 

 真新しい院内には、いかにも裕福そうな身なりの中国の中高年者や欧米人がちらほら。日本人スタッフの案内で予約時間通りに診察室に入ると、流暢(りゅうちょう)な英語を話す女医に迎えられた。問診後、胸のレントゲン撮影と肺活量検査を行い、米製せき止め薬と抗アレルギー剤を服用するとせきは治まった。

 「30年前に暮らした北京とは別世界」と感慨にふけりつつ、レジで請求書をみるとなんと約4千元(約5万2千円)もした。 

 総局の別のスタッフは昨年、国立病院で受けた白内障手術の経過が悪く、再手術を受け、いまも通院しているが半日待たされるという。先日、この病院をのぞくと東京駅のホーム並みの混雑だった。医療にもある激しい格差をみせつけられる思いがした。(山本勲)

「市場原理が医療を亡ぼす(医学書院 李 啓充著)」には、「医療も他のサービスと変わらない。市場原理・競争原理を入れれば、サービスの質もよくなり、価格も下がる。おまけに患者の選択肢も広がる」というのはまったくの『おとぎ話』という一節を思いだしました。

海の向こうの話とはいえ、国内で議論されているTPP(医療分野の株式会社参入の容認や混合診療導入の是非)を考える上で、とても参考になる記事でした。

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2012年3月14日 (水)

これいいんじゃない?万が一の時の「事前要望書」-島根大学病院-

 13日付の新聞に、興味の惹く記事が掲載されていました。リビングウイルが叫ばれているものの、臨床の現場ではその取り扱いは様々で、理解のある医師に遭遇しない限り意思表示者の意向はなかなか尊重されないのが現状です。もちろん、医師だけに責任があるという意味ではありません。

 島根大医学部付属病院(出雲市)は、自分にしてほしくない延命治療を、意思表示できなく前に患者本人が病院に文書で伝えておき「事前要望書」の提出制度を一般患者や外来患者に拡大し、12日、発表した。(2012年3月13日 読売新聞)

 この記事の重要な点は、「事前要望書」の提出制度を一般患者や外来患者に拡大したことです。週末医療期においては従前からこうした文書による患者の意思確認があったものの、その枠を外して、希望者には適応しましょうという今回の措置は画期的といえるものです。

附属病院のHPを検索すると件の「お知らせ」があります。

http://www.med.shimane-u.ac.jp/hospital/pdf/jizenyoubou.pdf

事前要望書のご案内~生命と医療を考える、新しい取り組み~のパンフレット外観からその詳細を読み取ることはできません。

 しかし、同記事によれば、「 専用の用紙に、回復の見込みがなくなった場合、▽人工呼吸器装着▽気管切開▽胃ろうによる栄養補給▽輸血・血液製剤使用――など10項目について拒否するかどうか記入。患者本人、家族らが署名し、同病院に提出して登録しておく。」とあります。しかも同病院で受診したことのない人も診察券の作成料(105円)を払えば要望書を作成、登録できる。登録者が別の医療機関にかかり、意思が確認できない状態になった場合も、照会があれば登録内容を知らせる。」そうです。

 パンフレットの副題に「他人まかせの医療から、自分で選択する医療へ」とあります。この考えに筆者は大賛成です。どこかの団体から横槍が入りそうな気がしなくもありませんが、島根大学医学部附属病院の取り組みを見守りたいと思います。【了】

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かながわ散歩みち(26)本郷台駅~大船駅の鎌倉街道散歩

 横浜から大船(鎌倉市)を結ぶJR根岸線に乗り、大船駅の一つ手前となる「本郷台駅」(横浜市栄区)で下車、駅前から環状4号を大船方面へと向かいます。途中の笠間交差点を左折し、道沿いに進めば大船駅です。駅前の賑やかさと昔懐かしい松竹大船撮影所跡を偲びながら、鎌倉芸術館ではクラシック音楽を観賞しました。

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(出発点のJR根岸線「本郷台」駅前広場、周りのマンション群に圧倒されます。)

■地球市民かながわプラザ

 “あーすぷらざ”(神奈川県立地球市民かながわプラザ)は、神奈川県が1998(平成10)年2月にJR根岸線「本郷台」駅前(横浜市栄区)に設置したものです。
私たちが地球に暮らす一員として、世界の文化や暮らしについての国際理解や国際平和、地球規模の課題について、日々の生活の中で考え、自分にできる身近なことから行動していくための総合的な学習施設です。

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(独特な建物に驚かされます。)

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(建物の内部に入ると天井の明りとりが美しく映えます。)

【道案内】本郷台駅を出て、すぐ左手にある大きな円筒形の建物です。

■大船駅前商店街

 駅前には3つの商店街が並んでいます。大船駅前商店街、仲通り商店会、商栄会商店街が道を挟んで商売を競い合っています。このため思わぬ掘り出し物や激安商品を見出すことができます。

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【道案内】山手の大船観音とは反対側に商店街があります。

■大船撮影所跡地

 往年の映画俳優が闊歩したと言われる、松竹大船撮影所跡はもうその面影はありません。撮影所は1936年1月15日から2000年6月30日までありましたが、その後三越などが誘致されました。しかし、業績不振で撤退し現在はブックオフが営業しています。団塊の世代にとっては懐かしい映画の数々がここで輩出されたと思うと感慨深いものがあります。そんな目で街を歩くと何となく雰囲気が残っている気がしないでもありません。

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【道案内】駅前から芸術館通りを直進、芸術館と並んで左手にあります。

■鎌倉女子大学

 神奈川県内はもちろん、都下からも通学する生徒や学生で大船駅前は賑わっています。大学・中・高等学校とがあり、大学偏差値50前後と言われています。近隣から将来の賢妻良母を目指す父兄からは人気校のようです。

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【道案内】ブックオフの横道を少し行った突きあたりが正門です。

■鎌倉芸術館

 駅前から徒歩7~8分のとろにある美しい緑に囲まれた近代的な文化施設です。豊かな響きを持つ大ホール、「観せるホール」としての小ホール、ギャラリー、集会室、和室などを備えた鎌倉でも屈指の施設です。当日開催されていた「三菱電機ソシオテックウインドオーケストラ」のクラシック音楽を楽しむことができました。チャイコフスキー:序曲「1812」他、名曲を堪能することができました。散歩にバリエーションをつけるのもオツなものです。

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(モダンでシックな佇まいの鎌倉芸術館)

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(建物は中回廊になっており、竹林が配置されています。)

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(当日開催された音楽会でクラシック音楽を観賞しました。りっぱなホールに驚きました。)

【道案内】駅前から芸術館通りを直進、カーブを曲がりきったところにあります。

 今流行りの「ひと駅さんぽ」といったところでしょうか。比較的平坦地でしたが歩道はしっかり確保されているので歩きやすいコースでした。間もなく桜の季節、近場の散歩もいいものです。出かけてみませんか。

距離は約4Km、所要時間2時間30分(音楽鑑賞除く)、消費カロリー約210Kcalでした。【了】

 

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2012年3月11日 (日)

【My Photo】紅千鳥

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(撮影:宮本 聰 2012年3月11日 大倉山梅林にて FinePix HS 10 f/4.0 1/200sec. ISO-100)

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2012年3月 5日 (月)

重粒子治療の医療ツーリズムは成功するのか?

 横浜市内にある神奈川県立がんセンターが導入を予定(平成24年)している、重粒子線治療装置。設置に要する費用が数十億円ともいわれる最新鋭の医療機器に期待が寄せられています。

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 正常な組織に与える影響が小さいため副作用が少なく、脳腫瘍、頭頸部がん、肺がん、肝臓がん、膵臓がん、子宮がん、直腸がん、前立腺がん、骨・軟部腫瘍、眼球腫瘍、涙腺がんなど体の奥にあり手術が困難ながんにも威力を発揮するといわれています。肺がんなどでは1~2回の照射で完治する例もあるとかで、がん治療の最新療法として注目されています。重粒子線治療とは、体外から炭素イオンを患部に照射する世界最先端の医療技術で、がんをピンポイントで狙い撃ちでき、患者の体への負担や副作用が小さく、切開手術の必要もなく、入院せず通院治療が可能なため、画期的ながん治療法として期待が高まる所以です。そこで神奈川県では、県立がんセンター(横浜市旭区)で稼働予定の最先端のがん治療装置と、県内の観光資源(海・山・温泉)を生かし、がん患者を海外から県内に呼び込む「医療ツーリズム」の推進に乗り出すようです。

 世界的にも重粒子線治療ができる施設は限られ、国内では東京、千葉、埼玉、兵庫等数か所しかありません。そこに目をつけた県病院課が海外のがん患者を日本に呼び込もうと計画しているわけです。県では「重粒子線の照射は毎日受けることができ、治療は1日30分程度、平均的なケースで2週間程度かかる。このため海外からのがん患者がこの間、県内の宿泊施設などに滞在し、午前中に治療、午後に観光地巡りをすることもでき、県への経済効果は非常に大きい」と言っています。

 1回の治療費が300万円前後(放射線医科学総合研究所では314万円)で自費となるため、患者への負担は庶民の想像を遥かに超えます。治療費に加え、交通費・ホテル代・食事代・同伴者費用・通訳などを含めると莫大な金額となり、世界一周旅行なみです。海外の富裕層をターゲットとしているとはいえ、当企画の成功確率はどれほど見込まれるのでしょうか。医療ツーリズもここまできたかといった感じです。とらぬ狸の皮算用とならぬよう祈ります。【了】

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2012年3月 4日 (日)

患者の権利オンブズマン東京が講演会を開催

3月3日(土)、患者の権利オンブズマン東京主催の2012年度総会記念講演会が東京医科歯科大学医学部A棟臨床講堂で開催されました。

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(会場となった東京医科歯科大学湯島キャンパス全景)

「医療を受ける権利を守るために~外国人医療から見えてくるもの」と題して、沢田貴志医師(神奈川県勤労者医療生活協同組合港町診療所長)が講演し、「外国人医療から見えてくる現在の医療の問題点」と「人々の医療を受ける権利を守るために 医療者と患者・市民がどのように連携していくべきか」についてを分かりやすく解説しました。

沢田医師は、横浜で在日外国人の医療を行いつつ、医療通訳者の育成や国際保健プロジェクト、外国人医療の相談などに携わっており、「外国人といえども医療を受ける権利は平等」「医療が公共財であることが社会安定の基礎」という持論を、現場での実例を挙げながら詳しく説明しました。

●外国人の医療を阻むもの(要因)

言葉の不自由さ、経済的な課題、疾患に関する認識の違いや習慣、支持的な社会環境の不足などがあげられます。言葉が通じない、お金がない、医療施設がわからないなど外国人は病気になった時、街をさ迷っています。

●先進国での取り組み(対策)

受け入れ体制の強化(医療機関での医療忌避が続いている)、医療通訳制度化(言葉が通じないためのトラブルも大きな問題)、支払い医療費補填制度(入院しても支払いができないと分かるや退院を強制させられる)などを充実させるべきだと、言及されました。

港町診療所で、弱い立場にある外国人に対する医療に取り組まれている沢田医師だけに、患者を包み込む人柄を感じさせるお話でした。【了】

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