« 【My Photo】ハイビスカス | トップページ | 特別自治市への移行は横浜市民にとって歓迎すべきか? »

2012年4月15日 (日)

痛さを我慢するのは美徳?痛い時には「痛い」とはっきり言おう!

 五十肩の治療経験から「痛み」に関する認識が随分と変わりました。痛みは我慢が美徳と考え、ひたすら耐えたものです。ところが今では、痛い時には「痛い」とはっきり言うことが返って治療効果を高めると思うようになりました。痛みというものはその人個人の感覚であり、医師といえども患者の痛みを正確に把握することはできません。問診や触診、検査結果などから推し測るしかないのです。五十肩の痛みも相当なものですが、がん治療時の痛みは比較にならないであろうことは想像に難くありません。では、症状の程度は別にして、痛みから逃れる方法が本当にあるのでしょうか。

 少し前の出版ですが、「癌はもう痛くない(ペイン・クリニックはここまできた) 花岡一雄著 祥伝社新書」を再度ひっくり返して読んでみました。

刊頭に【癌の進行にともなう痛みは、患者の人間的な生活を奪ってきた。痛みの我慢は無用なことで、痛みさえなければキュー・オー・エルが保てるのだ】とあるほど、「痛み」は相当なものであることを示唆しています。

著者は痛みの研究が進み、どうして痛いのか、どうしたら痛みから解放されるのかを解決するペイン・クリニックが確実に進歩していると綴っています。ただ、日本の医者は鎮痛剤の使用に躊躇し過ぎることを懸念しています。

それを裏付けるかの如く鎌田 實医師は、朝日新聞のシンポジウムで「例えば医療用のモルヒネの使用量は、1人当たりカナダの10分の1、アメリカやフランスの6分の1でしかなく、お医者さんたちが、それほど患者さんの痛みにシンパサイズしてない、気持ちを一緒にしてくれてない。だから、我慢させられている患者さんたちがたくさんいるんだろうなということを感じました。」と述べています。やはり研究は進んでも臨床現場で生かされていないというのが実態のようです。

3月20日付産経新聞に、「がんの痛み不安 医療用麻薬で治療可能」という記事が掲載されました。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120320/bdy12032012400000-n1.htm

WHO(世界保健機関)は1986年、がんの痛みを薬でコントロールするよう指針を出した。ただ、日本でこの考えが医師の“常識”となったのは、平成19年施行の「がん対策基本法」によるところが大きい。同法に基づく「がん対策推進基本計画」において「全てのがん診療に携わる医師が研修などにより、緩和ケアについて基本的な知識を習得する」ことを目標として掲げている。これによって、がん診療に携わる医師は緩和ケアに関する研修受講が必須となった

がんの痛みの治療にはモルヒネなどの医療用麻薬が使われる。麻薬というと「中毒になるのでは」と心配する人もいるが、痛みがある場合、薬物は体内での痛みにまず使われる。このため、痛みがうまくコントロールされている量なら、中毒にならないことが科学的にも証明されている。痛みをうまく医師に伝えられないときは、チェックシートに記入して持参するといい。(一部抜粋)

 痛みのコントロールは確実に進歩していることは事実であり、適切な管理の元に医療用麻薬を使用することで痛みを取り除くことができるまでになってきました。要は患者が医師に自身の痛みをいかに伝えるかにかかっています。痛い時は「痛い」としっかり伝え、我慢する必要はないと知りましょう!以心伝心などといった曖昧な情報伝達から、チェックシートを利用し、痛みの情報を医師に発信することが賢い患者への第一歩と言えそうです。筆者がもしそうなった時、医師にどう痛いのか、どれくらい辛いのかを伝え、積極的にペイン・クリニックを受けようと思います。【了】

にほんブログ村 病気ブログ 医療情報へ

にほんブログ村

|

« 【My Photo】ハイビスカス | トップページ | 特別自治市への移行は横浜市民にとって歓迎すべきか? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 痛さを我慢するのは美徳?痛い時には「痛い」とはっきり言おう!:

« 【My Photo】ハイビスカス | トップページ | 特別自治市への移行は横浜市民にとって歓迎すべきか? »