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2013年3月27日 (水)

尾張名古屋は城で持つ

 「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ 尾張名古屋は城でもつ」と三重県伊勢地方の民謡「伊勢音頭」にも歌われている名古屋。この「もつ」とは「保つ」の意味だそうで、「城」は「名古屋城」を指します。この言葉は、「尾張の名古屋は名古屋城のおかげで保つ、つまり繁栄している。」という意味になり、それこそ名古屋人のランドマークと言えます。

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(写真:お堀沿いの桜は5~6分咲きでしたが、その雄姿は十分すぎるほどです。)

 3月24・25日の両日、久しぶりに名古屋を訪れ、桜見物と洒落こみましたが期待に反し、5~6分咲きで見ごろはもう一週間後といった感じでした。名古屋市内を歩くと、いつも感じることですが道幅が広くゆったりした街並みであるということです。100m道路をはじめ、先人達の先見の明に感心させられます。

■名古屋城

 姫路城、熊本城とともに日本三名城に数えられ国の特別史跡に指定されておりその雄姿は人々の心の拠り所になっています。織田信長誕生の城とされる那古野城(なごやじょう)の跡周辺に、徳川家康が九男義直のため、天下普請によって築城したとされています。城に昇った方ならご存じのようにモダンな城といった感じです。なお、名古屋市は2013年度から名古屋城の天守閣を現在の鉄筋コンクリート製から本来の木造に建て直す復元事業に着手しています。どのように復元されるのか楽しみです。

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(写真:日本三大名城とあって、威風堂々その風格さえ感じさせます。)

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(写真:改修工事のため切り落とされた巨木の年輪が見てとれます。 )

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(写真:正門入り口お堀端の桜はもう少しで満開です。)

■名古屋TV塔

 中区栄の久屋大通公園に立つ日本で最初に完成した集約電波塔(高さ180m)であり、名古屋のシンボルとして親しまれてきました。2011年、アナログ放送の電波塔としての役割を終え、存続か否かでもめた経緯がありましたがマルチメディア放送の送信所として残されることになっています。90mの展望台から名古屋城、市庁舎、JRセントラルタワーズ、オアシス21など新旧入り混じった市内の様子を眺めることができます。

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(写真:オアシス21の屋上から見るTV塔は、市内で最も近代的な風景です。)

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(写真:TV塔から見下ろしたオアシス21。楕円形屋上には流水が引かれ、水面を通して下のコンベンションホールの様子を見ることができます。)

■大須観音

 中区大須にある真言宗の寺院で、北野山真福寺宝生院(ほうしょういん)といいます。本尊は聖観音で、日本三大観音の1つです。寺内には古事記の最古写本(国宝)を含め、蔵書1万5千冊の大須文庫があります。大須商店街でも知られ、碁盤の目のようにいくつもの商店街が連なっています。とても活気のある街でした。

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(写真:境内の桜は程良く開花。朱塗りの観音とのコントラストがとても綺麗でした。)

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(写真:正面に吊るされた「観世音」の大提灯。手作り感が伝わってきます。)

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(写真:商店街のひとつ、大須仁王門通。大勢の若者で賑わっていました。いくつもの通りを右往左往していると、迷っていしまいそうです。)

■熱田神宮

 参道を入ってすぐ、「熱田神宮は1900年を迎えました」の横断幕が目に飛び込んできました。三種の神器の1つ・草薙剣(くさなぎのつるぎ、天叢雲剣)を祀る神社であると称されています。景行天皇43年創建とされ、西暦に換算した場合に113年となることから、2013年に創1900年を迎えるとしています。

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(写真:荘厳な佇まいをみせる本殿前。1900年と聞かされるとその時空間は想像できません。)

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(写真:境内の一角にある反り橋。25枚の石板を組み合わせてつくられていることから「二十五丁橋」と呼ばれています。)

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(写真:池の辺の桜は満開で、風情に彩りを添えていました。)

■名駅界隈

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 名古屋の地下街は大阪などに比べ、こじんまりしています。普段の買い物は栄地区などに行く人が多いのではないかと思います。変貌する名古屋の玄関口である名駅周辺は、今日も槌音が響いています。市の人口はおよそ226万人、次々と新たな商業ビルや地下鉄が整備され、中京の商都として着実に進化していることを目のあたりにすることができました。

 天候に恵まれ、名古屋の息吹と食に触れ、期待通りの散歩みちでした。念願のひつまぶしや名古屋コーチンの手羽先唐揚げそして味噌煮込みうどんなどの名物に舌鼓をうち、「尾張名古屋は城で持つ」を満喫しました。【了】

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2013年3月26日 (火)

【My Photo】造形美

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(撮影:宮本 聰 2013年3月25日 名古屋駅前/太閣通口にて FinePix HS 10 f/8 1/950sec. ISO-100)

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2013年3月20日 (水)

個人の脳卒中発症の予測システムで試算してみませんか?

 3月19日、国立がんセンターは「10年間で脳卒中を発症する確率について検討し、リスク因子による個人の脳卒中発症の予測システムを開発した」とする、多目的コホート(JPHC)研究論文のリリースをしました。死亡原因の第3位、総患者数137万人、死亡数が毎年13万人ともいわれる脳卒中は、加齢と共に身近に感じられる現代病です。生活習慣を改善して予防に取り組もうと国や関連学会が必死に呼びかけています。そんな折、とても興味ある論文が発表されました。それが「個人による脳卒中発症の予測システム」です。

 脳卒中発症の予測システムによれば、例えば、58歳の喫煙男性で、身長170センチ、体重75キロでBMIが26、降圧薬服用なしで最高血圧が145、最低血圧が89、糖尿病ありの人は、それぞれの項目点数の合計が39点で、10年間の発症確率は12%以上15%未満となります。(内訳:年齢/12点、喫煙/4点、性別/6点、降圧薬なし 145~89/8点、BMI/2点 糖尿病あり/7点 合計 39点)

どにでもいる典型的な中高年のサラリーマンの12~15%が70歳位までに脳卒中を発症するというショッキングな予測です。

自身で早速、簡易計算法(下図)に従って計算したところ、今後10年間の発症確率は「20%以上」となりました。この数字をどう読むか悩まされます。項目中の男は6点、糖尿病ありは7点で合計13点となり、総計からこの点数を引くと33点となり、発症確率が8~9%と半分以下となるからです。

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(出典:朝日新聞デジタルより転載)

発症確率を上げる要因は、年齢、高血圧、喫煙、肥満と生活習慣病の因子と全く同じであり、年齢は別にして他の因子を如何に低減または取り除くかが脳卒中発症の予防に効果的であるとの結論になりそうです。【了】

■参考情報

独立行政法人国立がん研究センター 多目的コホート研究

http://epi.ncc.go.jp/jphc/720/3285.html

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2013年3月19日 (火)

糖尿病における炭水化物摂取制限は慎重に!

 3月18日、日本糖尿病学会が「日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言~糖尿病における食事療法の現状と課題~」を発表しました。最近、話題となっている糖尿病患者の炭水化物摂取制限について警鐘を鳴らしています。誤った理解の下に自我流の炭水化物摂取制限を見直す上で参考になるものです。

 「肥満の是正は、糖尿病糖尿病の予防ならびに治療において重要な意義を有する。体重の適正化を図るためには、運動療法とともに積極的な食事療法を指導すべきであり、総エネルギー摂取量の制限を優先する。総エネルギー摂取量を制限せずに、炭水化物のみを極端に制限して減量を図ることは、その本来の効果のみならず、長期的な食事療法としての遵守性や安全性など重要な点についてこれを担保するエビデンスが不足しており、現時点では薦められない。」との見解です。生活習慣が主な原因となる2型糖尿病の患者の炭水化物摂取制限を巡っては、短期的には減量や血糖値の改善につながると考えられています。しかし、全体のエネルギー摂取量を制限しないまま、炭水化物のみ極端に制限すると「安全性などを担保する証拠が不足」と結論づけました。

 現在制限中の方は一考すべきでしょう。なによりもバランス良く、総摂取量を抑えることが肝要です。【了】

■参考情報

日本糖尿病学会 重要なお知らせ

http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=40

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2013年3月17日 (日)

【My Photo】もうすぐ満開


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(撮影:宮本 聰 2013年3月17日 新横浜公園にて Canon EOS 60D f/9 1/200sec. ISO-100)

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2013年3月10日 (日)

「患者の権利オンブズマン東京」第11回総会記念講演会を開催

 9日、患者の権利オンブズマン東京主催の総会記念講演会が東京ボランティア・市民活動センター(東京都新宿区)で開催され、会員及び興味ある一般参加者、約65名が熱心に聞き入りました。

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(写真:定員を超える参加者で賑わった講演会場)

【当会の10年のあゆみ】

 患者の権利オンブズマン東京の幹事長である谷 直樹氏(弁護士)から、「医療に心と人権を」をテーマに10年の歩みの紹介がありました。2002年12月15日に創設された患者の権利オンブズマン東京は、患者の権利を促進し医療・福祉システムの改善と質の向上をはかることを目的に発足したもので、相談員による面接相談、同行支援、オンブズマン会議による調査・勧告、さらに広報活動を行う市民団体です。地道な相談活動によって着実に草の根をおろしてきました。調査・勧告事例では、①がんの摘出術後の病理検査の結果を知らされなかった、②LAK療法が説明同意なく混合診療で実施された、③乳がん患者のインフォームドコンセント、④痔ろう根治術が悪性リンパ腫であった等を扱ってきました。

 医療は人の生命身体にかかわるもので、人の生き方に大きく、そして重大な影響を与えます。人権が保障されなければならないことは言うまでもありません。「患者が何を知りたいかを知らない医者は、患者に説明できない」さらに「説明と理解は、医師と患者の対話によって行われるべきだ」との考えから、医師と患者・家族の双方がお互いを尊重し、対話を回復するために、患者の権利オンブズマン東京は、今後も活動と続けます。また、会の設立趣旨を忘れることなく、これから10年をさらに邁進していくとの決意を述べられました。

【総会記念講演】

 医療コミュニケーター研究者として知られる岡本左和子氏をゲストに迎え、「患者エンパワメントと患者支援~患者相談の在り方~」と題する講演がありました。氏は昨年毎日新聞に連載された「診察室のワルツ」の筆者としても知られている方です。

 患者支援とはどうあるべきかを話されました。患者アドボカシー(Patient Advocacy)を基本概念に患者のエンパワメントを助長しつつ、医療におけるパートナーの役割をジョンズ・ホプキンス病院での経験を踏まえ熱を込めて話し、参加者の理解を求めました。支援は患者はもちろん、医療者への支援も必要であることを述べ、医療者と患者の間に潜在的な違いがあることを知り(患者の視点・医療者の視点)、それらに対応する支援のあり方を考えるべきであることを示しました。

 患者支援員に必要な能力として、多面的な視点を持つ、平衡感覚がある、連携プレーができる、問題の分析ができる、本来不要な役割であることを自覚できるとしました。これは現場で相談にあたっている者にとって示唆に富む話でした。また、支援者が肝に銘じて欲しいこととして、「病気やそれに伴う問題は患者さんの問題だと認識すること」そして「自分を大切にすること」が、第三者である患者支援者(パートナー)には不可欠であることを指摘しました。要は偏見や一方的な思い込みに捉われることなく、患者・医療者(医師・看護師・薬剤師など)・家族との関係を冷静に分析しながら、今起こっている問題が何で、どうすれば解決に結びつくのかを考えることが重要であることとして受け止めました。

 なお、患者の権利オンブズマン東京では、会の趣旨に賛同する会員と市民相談員ボランティアを募集しています。あなたもパートナーとして参画してみませんか。【了】

■参考情報

患者の権利オンブズマン東京HP

http://kanjakenri.com/index.html

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2013年3月 7日 (木)

【My Photo】うららか

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(撮影:宮本 聰 2013年3月6日 六義園にて FinePix HS10 f/5 1/500sec. ISO-100)

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2013年3月 5日 (火)

インフォームド・コンセント不足が医療訴訟を招く

 所属する「患者の権利オンブズマン東京」を訪れる相談者の多くが医師によるインフォームド・コンセント不足を嘆いています。

 相談の冒頭から、「不具合があると訴えても医師がきちんと聞いてくれない、説明してくれない」「これは医療ミスだ、医療訴訟を起こすにはどうしたらいいか」などと激しく憤りをぶっつけてくる患者がいます。ところが怒りの理由を良く聞いていくと、本音は訴訟が目的ではなく医師の患者への思いやりや説明不足である思われることがほとんどです。「聞きたいことを事前に整理し、メモ書きを用意してご自身の気持ちをしっかりと医師に伝えなさい。最初から喧嘩腰ではなく、話し合うという姿勢が大切です。」とアドバイスしています。

 一方、上から目線の医師は説明すること自体が面倒くさく、患者に言っても分からないと鼻から思い込んでいるようで、いつも命令口調です。総じて精神科・心療内科受診者から多く寄せられます。このため、患者や家族は聞きたいことも聞けず、言いたいことも言わず医師の言いなりにならざるを得ません。こうした主従関係の中、問題(手術の不具合、副作用、後遺症などを含む医療ミスや過誤と思われる事案)が起こると、感情的に医療訴訟へ向かう確率が高くなる気がします。

 流行語とさえなっているインフォームド・コンセント(informed consent)とは、治療法などについて、医師から十分な説明を受けた上で、患者が正しく理解し納得して、同意することを言います。医師は納得できる医療を患者自身が選択できるようにすることを求められています。残念ながら医師の全てがインフォームド・コンセントに理解を示しているとは言い難い現実があります。このため医師に反感を抱く患者も少なくないののが実情です。ことが起こると「訴えてやる、懲らしめてやる、治療費を返せ、賠償しろ」といった、過激なプロセスを辿ることになります。よく話題になる、モンスターペイシェントに走る一因にもなっているのではないでしょうか。

 ご相談者の多くは、より丁寧な医師の説明と患者の意思の尊重を望んでいます。大部分の患者は病者であり専門知識を持ち得ていません。だからこそ医師の充分な説明を求めているのです。インフォームド・コンセントがしっかりしていれば、不幸にして問題が発生した場合でも、互いの信頼関係を基に話合いが行われ、骨肉の争いをすることはなくなるのではないかと思います。また、今時の患者さんはインターネットなどを利用して病気や薬などの情報を熱心に集め勉強しています。「俺は偉いんだ、言うことを黙って聞け」と患者を侮蔑した対応が訴訟への発火点となっていることを医師も知るべきです。

 医療訴訟になれば双方共に相当な代償(お金・時間・苦痛など)を払わなければなりません。インフォームド・コンセントを十分に行うことで医療訴訟が減ることを期待します。【了】

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2013年3月 4日 (月)

耳のケアしていますか?3月3日は耳の日

 普段お世話になっている耳、聞こえて当たり前と思っている方も多いでしょう。でも、耳のお手入れをきちんとしていますか?一般に耳鳴りや難聴は50歳前後から起こり、高齢になるほど頻度も高くなると言われています。先日、耳の日を前に興味ある調査結果が発表されました。

フィリップス エレクトロニクス ジャパンとInterFMを運営するエフエムインターフェーブが実施した、耳に関する調査によると耳のケアをしている人は60%強にとどまっています。毎日ケアしている(12.9%)、たまにケアしている(53.0%)でした。顔の手入れはしても耳はほったらかしとはこれ如何にです。

130303_miminohi_04(出典:C|netより)

耳鼻科の医師によれば、「耳そうじをする場合、耳の入り口から1cmほどのところまででよく、それ以上奥まで耳かきや綿棒を入れると、綺麗に掃除をしているつもりが、かえって耳アカを耳の奥へ奥へと押し込めてしまう。また、しょっちゅう耳かきをしているという患者さんの耳をみると、しばしば奥のほうに耳アカが詰っていることがある。」そうです。

耳かきや綿棒でごしごしこすると鼓膜の損傷や外耳炎などの心配があります。お風呂上りなどに、綿棒かタオルで耳の入り口近くをクルリと軽くなでるようにして拭くことで十分で、耳アカを耳の中に押し込めないためには、綿棒は耳の入り口から1cm以上は入れないことが肝心のようです。

 要は「耳の入り口を軽くソフトに、毎日こまめに手入れする」ことをお勧めします。【了】

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2013年3月 2日 (土)

あまりに過激な書籍のタイトル

 あまりに過激な本を見て一瞬ギクリとしました。「医者に殺されない47の心得」さらに「病院に行く前に、かならず読んで下さい。」とあります。一度に3種類以上の薬をだす医者は信用するな!とか、激しい言葉を羅列しています。しかも第60回菊池寛賞受賞作です。4776207648_09_lzzzzzzz
 著者の近藤 誠氏は言わずと知れたその道の専門家であり、今日まで氏の医療に対する姿勢にはある種の共感を持って拝読してきました。それにしても、キャッチコピーがあまりに過激すぎませんか?このタイトルを考えたのは近藤氏自らなのか、版元なのか興味のあるところです。売らんかなの姿勢が垣間見えて少々がっかりです。そのうち「病院に行ったら殺される!」などという本が出てくるかもしれません。今回、ギクリとした筆者がまんまと乗せられたということでしょう。内容の批評は読者にお任せします。【了】

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