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2014年5月24日 (土)

グローバルホーク日本初飛来の意味するもの

 すごい時代が到来したものです。5月24日、米軍の無人偵察機グローバルホーク(GH)が在日米空軍三沢基地(青森県三沢市)に初飛来しました。その技術のすごさに驚くとともに怖さを感じます。全長14・5m、両翼39・9mで、往年の国産機YS-11(全幅32.0m、全長26.30m)の半分に匹敵する無人機が太平洋を超えて飛来したことになります。

Images

 約30時間の飛行が可能で、旅客機より倍近い(通常1万メートル)最高高度1万8千メートルまで上昇して画像情報や電子情報を集めることができます。航続距離も、単純に考えれば東京・ニューヨーク間を一往復できることになります。配備が進むとどんなことになるのでしょうか。SFの世界がますます現実のものとなりそうです。現在の装備は情報収集機器だけと言われます。今後、もし武器が搭載されることになれば(技術的には可能)、無人機による迎撃が展開されるかも知れません。

 今回、日本で初めての米軍無人機の展開となり、引き続き2機目が今月中に配備される予定です。三沢基地を拠点に日本周辺の情報収集活動にあたるそうですが、何故か不気味な予感がします。抑止力になるのは間違いないでしょうがいずれその目的を超え、偵察合戦から無用な戦争に発展しないことを切に願うものです。リモコン飛行機を操縦する楽しみとは違います。【了】

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2014年5月17日 (土)

世界トライアスロンシリーズ横浜大会(女子)で上田選手2位

 17日、世界トライアスロンシリーズ横浜大会(エリート)が山下公園(横浜市中区)発着で開催されました。日中25℃を超す快晴に恵まれた会場周辺はトライアスロンファンで終日賑わいました。

2014_05170025【スイム特設スタート台からGO!】2014_05170029【海水温が低いためウエットスーツ着用で力泳】2014_05170078_2【巧みなコーナリングワーク】2014_05170088【互いに牽制しながら疾走するバイク 】2014_05170106【大柄な外人に混じって快走する日本人選手】2014_05170109【ランでトップ集団を行く上田選手】2014_05170013 【催事では恒例の歓迎放水】2014_05170043【華やかな雰囲気に包まれた山下公園】

 山下公園を発着点に1.5キロのスイム、40キロのバイク、更に10キロのランがトライアスロンの3種目です。女子のレースでは、ロンドンオリンピック代表の上田選手が健闘し、一時はトップに立つなど最後まで粘り、1時間59分14秒のタイムで2位に入りました。優勝はアメリカのグウェン・ジョーゲンセン選手で、横浜大会2連覇を果たしました。疾走する選手を目のあたりにして、沿道から盛んに拍手が送られていました。【了】

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2014年5月12日 (月)

65歳までの雇用を守ることが先決!年金開始75歳選択制

 11日、年金開始年齢の75歳選択制を田村厚労大臣が選択肢のひとつとして検討する方針を明らかにしました。現在の公的年金の受け取り開始年齢は、国民年金が65歳、原則60歳だった厚生年金は男性が2025年度、女性が30年度までに65歳まで段階的に引き上げているところです。一段踏み込んだ発言に、年金制度の今後に不安を抱く若者が増えることにならないか心配です。 将来の年金を身近なものとして考え始める50歳前後の人にしてみれば、四半世紀も先の話となり、例え選択制とは言え「年金生活」をさらに遠い世界のこととして受け止め兼ねない危険性があります。いずれ選択制が取り払われ、開始年齢にすり替わるであろうと思えるからです。

●社会保障費の膨張を抑えるねらい

年金受給者の何パーセントが75歳選択制を希望するか極めて疑問です。現在、65歳まで開始年齢を引き上げている最中ですが、個人の判断で70歳まで遅らせることが可能となっており、富裕層が年金受け取りを遅らせているようです。社会保障費の膨張を抑える狙いとはいえ、受給者全体のわずか数%が利用しているに過ぎません。現に識者の一部には効果を疑問視する意見があります。

●平均寿命と健康寿命とは違う

75歳選択制とは言え、仮に男女の平均寿命を約85歳とすれば受給期間は10年です。ここで問題となるのが寿命の考え方です。平均寿命と健康寿命とは違い、それこそベッドに縛られた状態で「潤沢」な年金を受け取ったところでどんな意味があるのでしょうか。心身ともに健康な状態で老後を楽しむ生活の支えが年金ではないでしょうか。また、男性の健康寿命は75歳前後です。元気なうちの年金生活は幻となりそうです。

●65歳までの雇用確保が先決

有効求人倍率も上がり就職の機会が増えたことは確かで、数年前に比べ仕事に就きやすくなりました。特に高齢者の再就職が困難であった数年前とは雲泥の差があります。しかし、その就労実態を見ると、仕事と処遇に大きな問題を抱えています。60歳ないしは65歳の定年退職後、希望する仕事・賃金・雇用形態で就労している人は決して多くありません。「きつい・汚い・安い・単調」で不安定な雇用条件で仕事をしている人が如何に多いかがそれを物語っています。現状を蔑ろにして、更に締め付ける年金改革には賛成できません。

 まずは、現行の年金改革制度を地についたものとすべきで、財源不足を声高に掲げ、不安を煽り、いたずらに年金改革を進めればいいというものではありません。今年は5年に1度年金制度の持続性を点検する年です。厚労相発言を機に年金改革論議が本格化しそうですが、現実を直視した議論を期待します。【了】

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2014年5月 7日 (水)

待望の糖尿病2型治療薬SGLT2がアステラス製薬から発売

 去る4月17日、待望の糖尿病2型治療薬である、国内初のSGLT2阻害剤がアステラス製薬から「スーグラ錠25mg(薬価:136.50円)、同50mg(薬価:205.50円)」(一般名:イプラグリフロジン)として発売されました。2011年4月、本ブログ記事「期待されるSGLT2阻害剤(糖尿病治療薬)は本物か」でお伝えしてから約3年で上市されたことになります。

 SGLT2阻害薬は、腎臓近位尿細管でブドウ糖の再吸収を行うSGLT2(Sodium-Glucose Co-Transporter 2)を選択的に阻害し、余分なブドウ糖を尿糖として排出し、血糖コントロールを行うもので、本年1月に製造販売の認可を受け、先月17日の薬価収載と同時に発売となったものです。イプラグリフロジンは、アステラス製薬と寿製薬との共同研究の成果で、今後はアステラス製薬、寿製薬、そしてMSDが共同してプロモーションを行うようです。

20140417国内初のSGLT2糖尿病治療薬 スーグラ錠(出処:アステラス製薬HP )

 現在、国内では外資系製薬会社を含め多数のSGLT2阻害薬が承認申請中で、イプラグリフロジンに続くSGLT2阻害薬の新薬が続々と承認・発売される見込みであることから、競争激化は避けられそうにありません。どこの製薬会社がウイナーとなるのでしょうか。患者にとっては、その効能効果に期待するものです。【了】

■参考情報

2型糖尿病治療薬/選択的SGLT2阻害剤 「スーグラ錠」新発売のお知らせ(アステラス製薬)

期待されるSGLT2阻害剤糖尿病治療薬は本物か: 熟年 ...

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2014年5月 6日 (火)

通販もいいけど、店頭には情報やサービスがいっぱい!

  近頃、通信販売にはまっている人も多いのではないでしょうか。通販で買えないものは人によるサービス以外にないとさえ言われています。ここ数カ月で購入したものを挙げると、電化製品・本・食品飲料・衣料・カメラ・航空券など、通販で無いものを探すのが難しいくらいです。取り付け作業を伴うエアコンですら全て通販で賄うことが出来ます。最近は現物をお店で確認し、購入は通販でというショールーミングが増加しているそうです。

●通販業者もさまざま

 数ある通販会社で、テレビへの露出度が高いから品質・サービスがいいとは限りません。昔のように粗悪品を売り逃げする業者は流石にありませんが、その差は歴然です。基本的に利幅(儲け)の大きいものを大々的に宣伝します。一つ買えば二つ目はタダ、いまから数時間以内は特別、一家にひとつだけ、あの手この手で消費者の目を惹きつけます。また、食品を中心にキャンセル不可の場合もあります。広告に踊らされることのないよう冷静な判断が通販利用では特に必要です。

●知らないものは手を出さない

 既に使った、食べた、利用した経験のある製品やサービスは通販で購入してもOKですが、ものによって不向きなものもあるようです。例えば衣料やカバン、靴といった製品は通販に馴染まない気がします。もちろん、その道の通は別です。例えば、この冬購入したカシミアのセーターにはがっかりしました。カシミアといってもいろいろあることは承知で、この値段ならまずまずだろうと思って買ったセーターは期待外れでした。お店で買えば手にとり、店員さんからアドバイスを受けられますが通販はそうはいかず、自己判断と自己責任です。

●協賛出品者には注意

 企画会社に協賛出品しているものは要注意です。先日も大手通販会社を通じて購入した際、記載日時までに出荷されず、いつまで待っても音沙汰なしでした。痺れを切らしメール(キャンセルの可能性を含め)したところすぐさま反応があり取り付け工事にきました。この会社ではメールをすると、協賛会社へメール内容を転送したこと知らせてきます。ただ、期日までに出荷できなかった説明や不手際のお詫びといったものはありませんでした。協賛会社の問題と考えているのでしょう。

●通販と店頭の棲み分けが大事

 これからの時代、家にいて大半のものを手に入れる時代となるでしょう。スーパーやコンビニの宅配、弁当や食材の宅配、お金の出し入れ、旅行の手配まで家のパソコンで事が足りるようになりました。利便性の追求と流通革命によってもたらせる真にコンビニエンスな生活です。この結果、高齢者はどんどん家に閉じこもり、人との接触も疎遠になり、行きつく先は孤独死へと直結しそうな危険性を孕んでいます。便利さの追求のあまり、頭も身体もなまっていくような気がしてなりません。

 ウインドウショッピングは頭の体操と運動にもってこいです。通販で買うものと店頭で買うものの棲み分けをすべきでしょう。生活必需品はできるだけ店頭で、重いもの、かさばる物、遠方から取り寄せるもの、店頭では手に入れにくい物などは通販を利用するなどの工夫が要りそうです。自らの反省を含め、利便性の飽くなき追求が人間の怠惰につながらないことを願うばかりです。【了】

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携帯電話は持っていません!還付金詐欺撃退法

 4月24日、港北区役所が「医療費・保険料を還付します!という不審電話にご注意ください」との注意喚起を行いました。

【 港北区在住の市民の方から、区役所や社会保険事務局の職員を名乗る人物より不審電話があったとの通報がありましたので、振り込め詐欺にご注意ください。また、不審電話の内容は次のようなものです。】

1)医療費の払い戻しがある。

2)今日が手続き最終日になっている。(期限は過ぎているが特別に手続きできる。)

3)口座情報を教えてほしい。

4)コンビニで指示どおりに手続きしてほしい。

 最近増え続ける還付金詐欺は、全国的な広がりを見せ「まさか自分が」と思う高齢者が被害にかかっています。税務署や社会保険事務局から電話連絡で還付のお知らせを行うことはなく(必ず文書)、ましてや携帯電話を利用してATM操作をさせることは絶対にありません。還付という個人にとってうまみのある話だけについ乗りがちです。連絡があった場合、必ず相手先(所属・氏名・電話番号)を聞き、確認をしましょう。仮に還付金が本当にあったとしてもその機会がすぐさま失われることは決してありません。

●即時キャッシュバックは絶対にない

 以前実際に経験したことですが、税務署から還付金がある(正確には計算間違いで還付金が発生)との電話連絡を受けました。その時、相手方は所属及び氏名を名乗り、後日還付金の明細を文書で郵送するとの内容でした。このように文書で知らせるのが本来の姿で、今すぐ手続き(キャッシュバック)をするなどお役所がするわけがありません。

●携帯電話をむやみに教えない

 詐欺を働く上で必須なのが携帯電話です。「携帯電話をお持ちですか?」と必ず聞いてきます。次に「持っている」と答えると携帯電話番号を聞かれます。これは立派な個人情報で、役所だからといってむやみに番号を教えるべきではありません。「?」と思ったら、「持っていません」と答えるのが無難です。それよりも「後で電話します。連絡先を教えて下さい」と言いましょう。これで相手はノックアウトです。

●コンビニで年寄りにひと声

 相手が詐欺を働くには携帯電話を持たせ、ATMの操作を指示をする必要があります。最近特に顕著な、コンビニで携帯片手にATMの操作に迷う高齢者がいたら、誰もが「使い方わかりますか?」と、ひと声掛けるだけでも被害者を減らすことになると思います。ますます巧妙化する振り込め詐欺はITの進化と共に新手が現れてきそうです。スマフォとGPSが次のキーワードかも知れません。高齢者のいる家庭では、緊急時(病気・地震など)の対応に併せ、振り込め詐欺の撃退法を共有しておくことをお勧めします。【了】

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2014年5月 3日 (土)

第62回横浜開港記念みなと祭華やかに開催

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 快晴に恵まれた3日、ゴールデンウィーク中に行われる横浜の名物行事となった、第62回横浜開港記念みなと祭「ザよこはまパレード(国際仮装行列)」が、みなとみらい地区を舞台に開催されました。山下公園前を起点に、赤レンガ倉庫前や馬車道を通り、伊勢佐木町6丁目までパレードが繰り広げられました。約70団体の参加をはじめ、約500人の華やかなコスプレパレードや、カラフルなフロート、マーチングバンドなどが登場し、沿道につめかけた観客を楽しませました。【了】

※当日の模様をデジブック「横浜開港記念みなと祭」でご覧いただけます。

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2014年5月 2日 (金)

自治体の数値目標は有効な手段?医療費抑制策

 政府の経済財政諮問会議が4月22日、高齢化に伴って増加する医療費を抑制するため、数値目標の導入を検討することに決めました。膨張する社会保障関係費に一定の歯止めをかけ、財政健全化を図る狙いです。抑制策として数値目標を設定するということはとりもなおさず医療の質・量を抑制することで、医療全体の崩壊を意味するのではないかと心配です。

 医療機関から自治体や健康保険組合に送るレセプト(医療費の請求書)には、病名や治療、投薬などのデータがあり、電子化が進んでいます。このデータから適切な投薬量や入院日数などを割り出し、地域ごとに「標準的な医療費」の数値目標を出してもらおうとするもので、今流行りのビッグデータの活用です。ただ、電子化は進んだものの100%ではなく、未だ多くの医院で手書きされている状況にあります。問題は、果たしてビッグデータから標準的な医療費を導き出せるかです。患者は人によって病態も違い、薬の効き目も違います。何を持って標準とするのでしょうか。

 極論すると、包括医療制度(DRG)のリプリント版とも言えます。DRGはある特定の疾患に関しては包括的な保険点数が決められ、手術・検査・投薬をどれだけしようが診療報酬は一定額しか支払われません。この結果、医療費を抑制する効果を生んでいます。無駄な検査や投薬を防ぐことにつながるからです。この考え方の延長線上にあるのが今回の数値目標の導入です。

 地方自治体に数値目標を課し、膨張する医療費に歯止めをかけようとするもので、達成のためにはしかるべきコスト削減が必要になります。平たく言えば、医療費総額の低減のため従来行っていた医療内容(診断・治療・投薬など)を見直し、「生産性向上運動」を展開しなさいということになります。数値目標が課せられれば、医療側は支出を下げる工夫をせざるを得ません。例えば、必要最低限の検査を控える、処方薬を減らす、再診頻度を減らすなど、本来為すべき治療を逓減するしか方法はありません。もちろん、過剰診療は改められるべきです。ただ、数値を追求するあまり、なすべきことをせず、その結果生ずる不都合を患者に強いることになりはしないか心配です。

 10年ほど前、季 啓充著「市場原理が医療を亡ぼす-アメリカの失敗-」という本が話題を呼びました。市場原理を導入すれば、日本の医療は自動的に良くなる、医療も他のサービス産業と変わらない。市場原理を入れれば、サービスの質も良くなり、価格も下がる。おまけに患者の選択幅も広がるというは全くの「おとぎ話」であるというものでした。このケースでは、混合診療や株式会社の参入がテーマとなっていましたが、根底にはビジネス的な感覚で医療を推進すべきではないと言っています。

 ビジネスの世界において数値目標の設定は頷けます。企業は利益なくして成り立つものではなく当然のことでしょう。ただ、医療の世界においてこの考え方が受け入れられるかと言えば甚だ疑問です。地方自治体に数値目標を課し、どれだけ下げたかを競い合わせる構図は医療に相応しいでしょうか。患者は利益を生む「商品」ではありません。人を商品と扱うようになればそれは医療ではなく商売です。【了】

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