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2014年11月30日 (日)

【My Photo】もみじ

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(撮影:宮本 聰 2014年11月29日 産経フォトウオーク・皇居東御苑にて FinePix HS-10 f/3.2 1/200sec. ISO-400)

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2014年11月25日 (火)

あなたも認知症サポーターになりませんか?!

 みなさん!認知症を他人事と思っていませんか?いつ家族や知人が認知症になっても右往左往しないよう今から「認知症」を正しく理解しましょう。国のオレンジプランに則して「認知症サポーター養成講座」が全国各地で開催されています。地域のみなさんの参画なくして目的を達成することはできません。一人でも多くの方が認知症サポーターに加わって下さることを心から期待するものです。

●はじめに

 認知症高齢者は大きな社会問題としてクローズアップされています。2013年度にスタートした国の「認知症施策推進5ケ年計画(オレンジプラン)」は急増する認知症高齢者に対し十分とは言えず、さらなる対策強化を強いられています。認知症高齢者問題は今後ますます深刻化する状況にあります。

高速道路の逆走事故が頻発しています。

平成23年から25年に起きた逆走件数541件のうち65歳以上の高齢者が370件と全体の約7割で、200件は認知症の疑いのある高齢者でした。(2014年9月15日 産経新聞)

都市部では認知症徘徊に頭を抱えています。

都市であるがゆえに徘徊者がいても目に留まらないなど、家族の見守りには限界があり、社会全体で見守る意識を育むしか解決手段はないとさえ言われています。(2014年8月4日 日経新聞)

都市部での徘徊には大きな特徴があります。

いったん外に出てしまうと途方もない場所まで移動してしまう可能性があります。交通網が発達した都会では、特急や新幹線に乗ってしまうと数十キロはおろか数百キロ先まで移動することができます。家族が近隣を探し回っても発見しにくい現実があります。

認知症行方不明者が毎年1万人にも及びます。

東京都墨田区の在住女性が7年後に群馬県館林市で発見され、夫と再会することが出来ました。身元を示す手がかりに乏しく、服に書かれた名前を誤認したこともあって7年もの間、身元不明者として施設暮らしを余儀なくされました。(2014年5月12日 NHKニュース)

踏切人身事故で家族に賠償命令の時代です。

愛知県に住む認知症高齢者の徘徊男性が踏切に立ち入って人身事故となりました。その後、家族に対して720万円の損害賠償判決(名古屋地裁)がなされました。(2013年11月7日 産経新聞)

かように増え続ける認知症高齢者問題は、自身を含め、いつ降りかかるかもしれない切実で深刻な課題であり、一人ひとりが今から心しておく必要があります。多くの方が認知症に関して理解を深め、関心を持ち、できることをすることで社会の「支援の輪」が広がることを心から期待します。

1)横浜市の高齢化と認知症高齢者数は?

 横浜市の人口約370万人のうち65歳以上の人口は、およそ80万人で全体の21.7%(約5人に1人)にあたります。今後も増え続け、2025年には、約97万人(約4人に1人)になる見込みです。

 このうち認知症患者数は、2013年9月現在で約7万4千人と推定され、高齢者全体の9.25%になっています。このまま推移すると、2025年には約12万4千人程度になるものと思われます。

 ちなみに全国の認知症患者数(経度・若年性含む)は462万人で、高齢者数(2824万人)全体の約16%にも相当します。

 高齢化と要介護(要支援)認定者の約2人に1人が認知症という現状から、今後さらに増え続けるものと考えられ、認知症対策が急務となっています。認知症は決して他人ごとではなく、身近な問題として降りかかってくることが予想されます。認知症について正しく理解し、自分のできることを考え、実践することが求められています。

 港北区では「かえるネット」を立ち上げ、認知症高齢者のサポートを行っています。認知症高齢者問題に、一人でも多くの方が関心を寄せて下さることを心から願っております。

2)「認知症」って知っていますか?【物忘れと認知症の違い】

 認知症という言葉はよく聞くけれど、「もの忘れ」と「認知症」とは一体どこが違うのでしょうか。10年前までは痴ほう症とも呼ばれ、さげすまれていましたが不治の病から疾病へと意識改革が進み、認知症の一つであるアルツハイマー型認知症の薬はすでに開発され、治療が行われるようになりました。

 高齢者になれば誰でも罹る病気と言われる認知症は決して他人事ではありません。ご家族やお知り合いで認知症の方を介護されている方にとっては切実な問題であり、高齢者(これからなる人を含めて)にとって無関心ではいられません。では、単なるもの忘れと認知症はどう違うのでしょうか。

老化や単なるもの忘れ

 人間はもともと憶えたものを一生涯蓄えることはできず、どんどん忘れていきます。忘れることによって新たな記憶機能が働くとさえ言われます。若いころ覚えの良さで通った人も、歳をとると段々に覚えにくくなり忘れやすくなります。以前に会ったことのある人の名前を忘れたり、昨日食べたものを忘れたりすることはよくあることです。しかし、ちょっとしたヒントを得ればすぐ思い出します。これはごく自然なことです。

認知症によるもの忘れ

 老化して認知症になると、人の名前どころか会ったことすら忘れ、食べたことも思い出せなくなります。これまでに体験したこと自体を忘れ、ヒントを与えても思い出すことができません。先ほど述べたように、単なるもの忘れでは、昨日の夕食のおかずは何だったか忘れても、食べたこと自体を忘れることはありません。ところが、重度の認知症になると食べたことすら「すっぱり」と忘れてしまいます。さらに、新たに覚えることも苦手となり、「覚えられない・思い出せない」状態が一生涯続くことになります。

以上が老化によるもの忘れと、認知症によるもの忘れの大きな違いです。

3)認知症という病気とは?【認知症の種類】

 認知症(Dementia)は病名ではなく症候群のことで、原因となる疾患や症状はさまざまです。認知症は、①脳に病的変化があること ②今までに得た知的機能【読み・書き・話す】の著しい低下がみられること ③知的機能の低下により、社会生活あるいは仕事に支障をきたす状態を指します。

いくつかに分類されますが、圧倒的に多いのがアルツハイマー型認知症です。

アルツハイマー型認知症(Alzheimer’s disease)  全体の50%~60%

 脳にβアミロイドというたんぱく質が長い期間をかけて蓄積されることによって、脳全体が萎縮し、様々な症状が現れます。

 初期段階では、記憶力の低下(新しいことが覚えられない)、見当識の低下(時間や場所がわからなくなる)が見られ、人によっては注意力の低下(ボーとしているように見える)、意欲の低下や落ち込みが見られます。症状が進むと、単語が思い出せなくなる、言葉が出なくなる(失語)、遂行能力の低下(仕事や料理の手順がわからなくなる)などが見られるようになります。

●脳血管性認知症(Vascular dementia)  全体の20%~30%

 脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)のため、神経細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果、神経細胞が死に、神経のネットワークが壊れてしまうのが血管性認知症です。

 特に注意力の低下が著しく、意欲の低下、鬱を伴うことが多くなります。また、急に泣いたり、怒ったりと感情の起伏が激しくなる場合も多く見られることで知られています。基礎疾患として糖尿病や高血圧、高脂血症など生活習慣病が存在します。記憶力が低下する一方で理解力・判断力、人格はしっかりと保たれるといった、「まだら認知症」が特徴で、発作ごとに重症化すると言われます。

レビー小体型認知症(Dementia of Lewy bodies)  全体の10%程度

 脳に特殊なたんぱく質であるレビー小体という物質がたまることで、脳の細胞が損傷を受けて発症する認知症です。

 実際にはないものが見える幻視(幻覚のひとつ)やパーキンソン症状(運動障害=動作がゆっくりとなる、手足がふるえる、筋肉が硬直するなど)が現れたりします。目の前に動物や虫、人などが現れ、「黒猫がテレビの前を通り過ぎた」「ご飯の上を毛虫が這い回っている」「床に水たまりができている」「そこに人がいる」など、およそ健常人では考えられない幻視が現れると言われています。

 このほかに前頭側頭型認知症(ピック病とも言われ、若年性認知症に多い)や薬物依存症、ビタミン欠乏症低血糖症などで認知症になる人もいます。

4)認知症になるとどうなるの?【認知症の症状】

 認知症になったらどうなるのかを考えてみたいと思います。症状の進み具合により、程度の差こそあれ障害が複合的に起こり、社会生活を営む上で大きな障害となります。認知症は、①治らない症状(中核症状)と②改善できる症状(行動・心理症状)とに区別できます。ただ、医学の進歩で、現在は治らないと考えられている中核症状も治癒可能となる日が来るかもしれません。

 病気が原因で起こる症状(中核症状)治らない

  記憶障害 覚えられない・忘れる・思い出せない

    近時記憶:少し前の記憶/昨日、今朝の出来事 

    即時記憶:いますぐの記憶/今聞いたこと、見たこと、起きたこと

  見当識障害 時間や場所の感覚がわからない 

    時間:時間の経過がわからない 月日や曜日がわからない

    場所:方向音痴になる、迷子になる、家のトイレがわからない 

    人物:夫や妻、姉や弟、友人や知人がわからない

    注目すべきは「新しい記憶から忘れていく」ことです。

  理解・判断力の障害 

    考えるのに時間がかかり、二つのことを同時に判断できない

    考えるスピードが遅くなる

    →2つのことが重なると処理不能となる(臨機応変にできない)

    →些細なことに対応できず、混乱する(単純なことができない)

  実行機能障害 料理や仕事のやり方(手順)がわからなくなる

    →計画PLAN・実行DO・検証SEEが困難となる

 例えば、カレーライスを作るとしましょう。材料のお肉や野菜、カレールーが必要です。材料は分かっても、料理の手順(バターをひいて肉を炒め、野菜を入れて煮込み、仕上げにルーを入れる)が分からなくなり料理できない状態になることです。

  その他

   失行:服の着方がわからない、失語:ものの名前がでてこない、

   失認:ものが何かわからない

 周りの人の助けがあればよくなる症状(行動・心理症状)改善できる

 認知症の人は次に述べる行動・心理状態を現します。いずれも、薬や理学療法・心理療法、リハビリなどによって改善できる可能性を秘めています。医療関係者はもちろん、接する人の様々なサポートで改善ないしは進行を遅らせることができます。BPSDBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia=周辺症状

  不安・焦燥

   落ち着きがない、そわそわする、目がうつろ、常に顔色が悪い

  うつ状態

   気持ちが落ち込んでやる気がない、ふさぎ込む、かったるそう

  幻覚・妄想

   幻覚 いない人の声が聞こえる、実際にないものが見える

   妄想 ものが盗まれたと言う、人を疑う、激しい思い込みをする

  徘徊

 無目的に歩き回る、道に迷って帰れない、外に出ようとする(会社に行く・友達に会う・故郷に帰る)認知症高齢者の多くは中核症状である記憶障害や見当識障害などを併せ持っています。症状が進むと、玄関を出た時点で場所や時間などが分からなくなるため、延々と徘徊を続けることになります。

  興奮・暴力

   大きな声をあげる、手をあげようとする、奇声を発する

  不潔行為

   汚物をさわる・壁に塗りたくる・こねる・食べる、垂れ流す

  その他

   昼と夜が逆転、なんでも食べる(異食)、介護抵抗する(入浴や着替えを嫌がる)

5)認知症の人をどう見つけるの?【早期発見のめやす】

  家庭や職場で認知症の人を見つけるにはどうしたらいいでしょうか。

  日常のわずかな言動変化から見て取れる場合が多く、家族や一緒にいる人がそのサインを見逃さないことが大切です。また、おかしいなと感じた時には、もの忘れ内科や脳神経外科などを受診することをお勧めします。

市内には専門外来として、横浜市総合医療センター(鳥山町)、横浜市立大学病院、聖マリアンナ医科大学病院などがあります。

 特にアルツハイマー病は薬や保持機能の活用で中核症状の進行を遅らせることが可能です。他の病気と同様に早期発見・早期治療は認知症においても同じです。早期発見をして治療を開始すればその進行を遅らせることができます。

 現状はどうかというと大きな課題があります。平均すると受診までに9か月半を要し、確定診断までには12ケ月から15ケ月もかかっています。その理由は、①本人が拒否すること、②家族の診断に対する不安が医療機関へ足を向け憎くしているからです。(2014年9月17日 日経新聞)

●ものわすれがひどいと感じた時 

(話したことを覚えていない、何度も同じことを聞く)

●判断・理解力が衰えたと思った時 

(計算間違いをする、状況判断ができない)

●時間や場所が分からないようだと感じた時 

(今日の日付が分からない、今の居場所が不明)

●食欲がないなと感じた時 

(以前に比べ食が極端に細くなった、好みが変わった)

●怒りっぽくなった時 

(温厚であった人が腹を立てやすくなった、いつもいらいらしている)

●人に対する不信感が強くなった時 

(人を疑う傾向が増した、信頼関係が築けない)

 高齢者に対しては、今までに比べ何か変だ(変調)と感じたら、周りの人が認知症を疑ってみることがとても大事です。本人は決して認知症だとは思わないからです。

6)どう接したらいいの?【認知症の人との接し方】

 「3つのないプラス1」と「7つのポイント」を心がけて下さい。                      つい自分の目線で認知症患者を見がちですが、まずは「もしかすると認知症の人かな?」と、ひと呼吸置いて接することができるようにしましょう。もし、認知症かも知れないと感じたら次のことに注意して接して下さい。不審や偏見で対応すると思わぬ事態にならないとも限りません。

【3つのないプラス1】=4ない

●驚かせない→ 背後から声がけしない、高い目線から見下ろさない、すれ違いざまに声をかけない

●急がせない→ 話や動きの緩慢さにイラつかない、相手のペースに合わせる

●自尊心を傷つけない→ 叱ったり怒鳴ったりしない、相手の言葉や行動を理解する

●否定しない→ 言い分をきちんと聞く、相手の気持ちを尊重する

4項目を原則に置き、以下の7つのポイントを参考に相手と接しましょう。

【7つのポイント】

  ①まずは、さりげなく様子を見る

  ②自然な笑顔で、余裕をもって

  ③できるだけ一人で声掛けを

  ④声をかけるときは、相手の視野に入ってから

  ⑤相手と目線を合わせてやさしい口調で

  ⑥おだやかに、ゆっくり

  ⑦せかさず、相手の言葉に耳を傾けて

 意識し過ぎると思ったように話が出来ないもので、基本は「いたわる気持ち・思いやる気持ち」が何よりも大切です。

7) 認知症サポーターは何をするの?【認知症サポーターとは】

 認知症サポーターは、認知症について正しく理解し、偏見を持たずに認知症の方や家族を温かい目で見守ることが始まりの第一歩です。認知症かなと思われる人や困っている人を見かけたら、声がけをするなど自分でできることを身近なところで考え、実践しましょう。

 何よりも、サポーターがいるから安心の「私のまち」作りに地域構成員の一人として参加することです。ご参加のみなさんが率先して実行に移して下さるようお願いいたします。受講の印にオレンジリングをお渡しします。みなさんでリングの輪を広げて下さい。今日からが活動のスタートです。

(11月17日 鳥山町自治会「認知症サポーター養成講座」でお話した内容をアップしました。)

※あなたも認知症サポーターになりませんか!!

 職場や地域で研修を受講できます。お近くの区役所または地域包括ケアセンターにご相談ください。会場や講師の手配を無料で行っています。【了】

 

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