« 【My Photo】梅雨の合間に | トップページ | 厚労省の後発薬促進策は波乱含み? »

2015年6月16日 (火)

後発薬のMRは高度な専門知識不要なのか!?

 医薬品の拡販はMR(医薬情報担当者)が担っています。医薬品に関する高度な専門知識を持つ人で、主に医療機関(病院・診療所・薬局・検査センターなど)に対して自社製品の学術的情報を提供しています。製薬協が定めるMR資格を必要としています。

 経営戦略として派遣MRを多用する製薬会社が増え、派遣会社には時々に必要なMR派遣要請が舞い込んでいます。派遣MRが決して劣るわけではありません。レキッとした有資格者で、新薬メーカーでは特定商品(新薬の上市やマーケットの底上げなど)拡販時に力を発揮します。このためMR専門の派遣会社があるくらいです。

 ここにきて後発薬のMR不足が考えられています。政府の後押しで2020年には数量ベースで80%を目標とする案が議論されているからです。当然、後発薬メーカーは相応のMRを確保する必要に迫られます。しかし、MRに高度な専門知識は不要とばかり、自前から派遣に切り替えようとしています。コストを抑えようとの算段で、便乗して暴利を企む派遣会社も同列と言えるでしょう。

 ここで疑問です。後発薬メーカーのMRは高度な専門知識は本当に不要なのでしょうか。実質、営業マンとみなされるMRがいれば売れると考えているのでしょう。とすれば、恐ろしいことです。家電や衣料を売るのとは違い、直接生命に関わるものです。しかも、ジェネリックは新薬と全く同等ではありません。難しいことはさておき、物質特許や製剤特許などのため、各社は様々な工夫をして後発薬を製造しています。

 薬の薬理作用や副作用といった問題は新薬だけのものではなく、後発薬でもきちんとした情報提供が求められます。後発薬だからいいかげんなMR(=うだつの上がらないMR)でもいいという考えがジェネリックメーカーにあるとすれば大きな間違いです。不幸にして、もし情報不足により重大な薬禍に陥れば、一時の安易な対応が企業の致命傷となるでしょう。【了】

|

« 【My Photo】梅雨の合間に | トップページ | 厚労省の後発薬促進策は波乱含み? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122936/61750082

この記事へのトラックバック一覧です: 後発薬のMRは高度な専門知識不要なのか!?:

« 【My Photo】梅雨の合間に | トップページ | 厚労省の後発薬促進策は波乱含み? »