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2016年6月28日 (火)

ネーミングライツの新横浜駅前トイレ

 厠(かわや)を知っている人は一定以上の年齢の人だろうと思います。日本には便所を意味する呼称や異称が多く、雪隠(せっちん)、はばかり、手水(ちょうず)、ご不浄、お手洗いなどがあります。その中でも「厠」は最も古く、奈良時代より見られるそうです。語源については、『古事記』に水の流れる溝の上に設けられていたことが示されており、「川」に掛けた「屋」の意とされています。そんな昔から水洗トイレ風だったのでしょうか。驚きです。

最近の公衆便所は水洗化され、明るくて綺麗になりました。ただ場所によっては「いかがなものか」といった厠もあります。ひとり一人が気持ちよく使いたいものです。

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 新横浜駅北口にある白亜のトイレは、「トイレ診断士の厠堂」、KAWAYA-DO of Toilet Daiagnosis Expert、そして「'''a」と変なマークまで添えられています。一体トイレ診断士なるものとは?興味を抱きネット検索してみました。

トイレ診断士とは、厚生労働省から認定された株式会社アメニティの社内認定資格です。この社内資格で、「アメニティネットワーク」と呼ばれる全国各地の加盟店の誰でも同じレベルでサービスを提供できるのだそうです。年に一度の資格試験では、通常目に見える範囲の診断を行なえる2級と、配管の検査など“内に潜んでいる箇所の診断”も可能になる1級とがあるとのことです。

新横浜駅前のこのトイレはネーミングライツで、トイレのメンテナンスを無償で行う代わりに広告を表示できるシステムだそうです。このトイレの特徴は汚れたら(使ったら)清掃するのではなく、あらかじめ一定の間隔で点検・清掃し、配管の詰まりや汚れを未然に防ぐ、つまり清掃予防型トイレであることです。いつも綺麗なのはこのためでした。【了】

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2016年6月27日 (月)

利便性に欠ける横浜市の無料定額医療施設

 無料定額医療施設をご存じでしょうか。日本は国民皆保険、つまり国民全員が何らかの公的医療保険に加入することになっていますが、さまざまな事情で医療機関を受診しにくい人もまれではありません。例えば生活費に困っていて、自己負担が多額になると払えない人などです。

 そうした「医療難民」を救済する方法として、社会福祉法で定められた第2種社会福祉事業のひとつである無料定額医療施設というものがあります。医療機関が都道府県または政令市、中核市に届け出て実施しているもので全国に500余あります。本当に困っている人にとっては救世主というものです。

 ところで、横浜市にはこの無料定額施設が全部で20あります。その内訳をみると特定の地域に偏っているのが見てとれます。どうしてこんなに偏りがあるのでしょうか。これでは必要な時に必要な医療がうけられません。

●偏り過ぎる開設場所

開設場所と施設数は、鶴見区(5)、神奈川区(3)、保土ヶ谷区(3)、戸塚区(2)、この他に中区・南区・港南区・旭区・金沢区・緑区・泉区に各1となっています。人口の多い順かと思いきやそうでもありません。横浜市の総人口はおよそ3百73万人で、多い順で行けば、①港北区(約34万6千人)、②青葉区(約31万人)、③鶴見区(約28万7千人)となります。人口の最も多い港北区にはひとつもありません。隣接する鶴見区や神奈川区に行きたくとも無理というものです。

●設置・運営主体に偏向性

施設の設置・運営主体を見ると、①公益財団法人(11)、社会福祉法人(6)、一般社団法人(2)、医療生協(1)となっており、その公益財団法人とは「横浜勤労者福祉協会」です。(2015年1月5日現在)

全国的に代表的なのは、済生会の病院・診療所です。恩賜財団済生会(社会福祉法人)は、もともと貧困者医療のために明治天皇が出したお金をもとに設立されたからです。横浜市の場合、横浜勤労者福祉協会が主体的に動いています。特定の運営主体に任せようとすると適正配置が損なわれます。なお、鶴見区にある汐田総合病院は1965年から無料低額診療事業を行なう福祉医療病院となり今日に至っています。

●誰もがアクセスできない不平等性

開設者と場所の偏りは、「使いたくても使えない」という不平等を生じさせています。医療難民はどの区にもおり、一般論でいえば人口が多い区ほど需要は高いはずです。港北区や青葉区に無料定額医療施設がないのはなぜなのでしょうか。一部の市民だけしか利用できない現状を改めるべきです。健康福祉局に善処を求めたいと思います。

 ひとつ留意すべきことがあります。課題でもあるのですが薬が無料ではないことです。仮に診療費の自己負担が無くても、薬代がかかってしまうことです。薬代が有料というのはあまりに実情を無視した尻切れトンボな制度というものです。【了】

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2016年6月22日 (水)

かながわ散歩みち(31)箱根のアジサイと彫刻の森

 関東の人にとって箱根はもっとも身近な温泉地のひとつです。先の大涌谷付近の噴火注意報で規制がかかり、人出が減ったというものの、四季を通して相変わらず賑わっています。観光立国日本の中でも特に外人さんが多くなった気がします。6月20日~21日、今回は強羅に宿をとって箱根路を散歩することにしました。(画面上をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。)

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新横浜から新幹線こだま号でひと駅、およそ15分で小田原着です。ここから、この時期「アジサイ列車」で有名な箱根登山鉄道に乗り換えます。構内に吊るされた小田原提灯に旅情を掻き立てられます。

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箱根湯本~強羅までの線路わきに咲き誇るアジサイを鑑賞すること40分、最初の目的地「彫刻の森駅」に到着です。急こう配を登るため、スイッチバックしながら時間をかけ登っていきます。次駅の強羅駅までは、13のトンネルを抜け、26の鉄橋を渡ります。

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箱根登山鉄道沿線のあじさいは、6月中旬頃から開花の時期を迎えます。このアジサイの咲く時期の箱根登山電車は、アジサイ列車の愛称で親しまれています。箱根登山電車はその名のとおり箱根の山を登りますが、各地点での標高とともに見ごろも7月中旬にかけて少しずつ上っていきます。18日から恒例のライトアップが始まっています。

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彫刻の森公園は1969年、自然と芸術の調和をめざし、フジサンケイグループによって創設された国内初の野外美術館です。環境芸術としての彫刻芸術の普及振興を計り、我が国の芸術文化に新たな活力を注入することを目的にしています。

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園内、至る所に貴重な彫刻が鎮座して目移りしそうです。時間があれば一つ一つをじっくり鑑賞したいものです。名の通り、芸術を鑑賞する場所柄幼子連れの家族には少々ハードルが高いかもしれません。

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緑陰広場にある巨像(ミス・ブラックパワー)にはただ驚きです。その高さは10mはあるでしょうか。

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斬新なデザインには見るものに感動を与えます。どこかで見たような--。赤が女性で黒が男性です。よく見ると体形・方向は同じではありません。

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7万㎡の広大な敷地内は季節や天候により様々な姿を見せ、ロダン、ムーア、ミロなど近現代を代表する国内外の巨匠の作品120点余りを散策気分で鑑賞できます。

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常設館の「ピカソ館」は1984年に開設された、20世紀の巨匠ピカソのギャラリーです。広く知られています。創作風景など、ピカソの身近に触れられる貴重な写真が飾られています。

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こんな「足跡」がづっと続いていると不思議な気がしてきます。なぜか一本足ではなく、交互に直線上を進んでいます。

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1日では回り切れないほど見どころ満載です。「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻(円筒形の展望台)の内部。下を見降ろすとぞっとします。

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じぐザグ△(さんかく)ワーるどで、ふぁみりーがくつろげる空間です。このアートホールでは靴を脱いで足裏の感触も楽しみます。

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ご紹介したいものがたくさんあり過ぎて困ってしまします。好きな人なら1日では鑑賞しきれないと思います。機会があれば是非足を運ばれることをお勧めします。

 今夜のお宿は少々奮発して、全室露店風呂完備の「季の湯 雪月花」で旅の疲れを癒すことにしました。強羅温泉は白色の湯などもあり、成分の種類も豊富なエリアとして知られています。弱アルカリ性温泉で、50℃~95℃の源泉を有しているといわれます。設備も豪華ですが食事を堪能しました。

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 二日目の朝、激しい雨音で目覚めました。昨日とはうって変わって「大雨注意報」が出ていました。この時期天気予報をあてにするのは無謀というもの。あれこれ散策路を考えていましたが全てご和算と相成りました。

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ホテルでゆっくりとした時間を過ごし降りしきる雨の中、強羅駅から小田原へと向かいます。観光を諦めた人が多いのか相当の混雑でした。大きな旅行カバンを抱えた外国人も多く乗り合わせていました。

小田原駅まえの商店街で昼食をとっていると、あれだけ降っていた雨があがり薄日さえ射してきました。食事が終わるころにはすっかり空も明るくなり、雨上がり特有の蒸し暑さとなりました。

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この好機を逃す手はないとばかり小田原城址へと向かいました。雨上がりの城内に咲くアジサイ「アナベル」もまた格別でした。

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小田原城天守閣は、約10億円をかけて耐震改修工事を行い今年5月リニューアルオープンされたばかりです。すっかり綺麗になり、最新鋭の設備が施され、従来見られた薄暗さは全くなく、オープンスカイデッキといったところです。

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天守閣から望む景色は、小田原市内はもちろん、遠く相模湾、箱根連山が雲の合間に薄く見渡すことができました。

 ロープウエイも運休、そして雨と生憎の条件で富士山を望むことはできませんでしたが、新緑とアジサイ、そして何よりも新鮮な空気と自然を満喫した「かながわ散歩みち」でした。【了】

■参考情報

箱根 彫刻の森美術館 THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM

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2016年6月15日 (水)

ちょっと待って!その電話本当に緊急ですか?

 横浜市救急相談センターのホームページには、「平成28年1月15日(金)18時から、#7119という短縮電話番号により、小児から成人までの全年齢に対応した救急電話相談を開始しました。」との案内があります。また、「急な病気やけがで、医療機関へ行くか救急車を呼ぶか迷ったら、救急相談センター【#7119】にご相談ください。」ともあります。みなさんもこれは救急を呼ぶべきか迷ったことはありませんか。そんな際には是非、横浜市救急相談センターをご利用下さい。

急な病気やけがで受診の相談をしたいときは、横浜市救急相談センター【#7119】へ

出処:横浜市医療局HPより

 救急車の利用に関しては様々な意見があります。タクシー代わりに使う人もいれば、ほんのちょっとした怪我で救急車を呼ぶ人もいます。このため、本来救急が必要な人に対応できないというジレンマです。

横浜市では08年に全国で初めて導入した「コールトリアージ」と呼ばれるシステムで、「救急必要度の識別」を行っています。判定結果は、救急度の高さでA+からCまでの5段階に なっており、「生命の危険性がなく、搬送に困難が伴う可能性が低い」としてCに判定される人が大半であるとされます。また、押し寄せる電話に119番受信センターでは処理しきれない状態が続いてい ます。

横浜市消防局の15年度の緊急搬送車者約15万5000人で、その55%が65歳以上の高齢者です。一概には言えませんが、高齢者の中には一人住まいや、近場に親戚や知人がいないため、電話一本で駆けつけてくれる救急車を安易に呼ぶ傾向があるようです。

現場にいるわけではないので「その位でしたら自分で病院に行って下さい」とか「その傷なら大丈夫でしょう」とは言えず、担当者は自問自答しているとのことです。実際に駆けつけてみると救急の出番ではないことがたくさんあるというのです。

 そこで、この状態を少しでも改善しようと「横浜市救急相談センター」が開設されました。突発的で命に係わりそうなケースは別にして、まずは#7119に電話してみませんか。係員が丁寧に、必要に応じ推奨医療機関まで教えてくれます。救急車はタダではありません。市民全員がコスト意識を持たないと、いずれ有料になることを肝に銘じましょう。【了】

参考:横浜市 医療局 トップページ

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2016年6月14日 (火)

お金と保証人がなければ介護施設に入れない現実

 お金と保証人がなければ介護施設にも入れないという現実をどう思われますか。超高齢化社会を迎え介護を必要とする人が急激に増えています。人口約370万人の横浜市では、65歳以上の高齢者はおよそ87万人で全体の23.5%にもなります。加速する高齢化と認知症患者の急激な増加で、介護の需要は増え続けているのに大きな問題です。

平成11年3月31日、厚生労働省令第39号「指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準」第6条2項には、「指定介護老人福祉施設は、正当な理由なく、指定介護福祉施設サービスの入居を拒んではならない」と規定されています。

しかし、特養側でも保証人がいる方が安心なため、特養側で「独自のルール」を作り入所判定基準を作っている施設がほとんどです。

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出処:東京新聞WEBより

 健常人が不動産を借りる場合、敷金・礼金・家賃に加え保証人を求められることが普通です。若いうちは親せきや知人も多くさほど不自由を感じることはないでしょう。また、どうしても都合がつかない場合には有料で保証協会を利用する手はあります。

歳をとって身近に兄弟や親せきがいなくなり、いざ介護施設に入らなければならなくなった時、入りたくとも入れないことをご存じでしょうか。上記「介護施設などでの身元保証の現状」を見てお分かりの通り、入所時に保証人を必要としているのが全体の91.3%にも及びます。このうち30.7%は入所すら認めないというのです。施設側の防衛策といえばそれまでですが、このままの状態が続くといずれ介護難民が溢れることになります。

 厚労省は国が定めた運営基準を順守し、正当な理由がなければサービス提供を拒んではならないとして指導強化に努めているようですが、一向にらちが明かない状態が続いています。特養に入るためには厳しい入所制限(要介護度など)がある上に、保証人がいないからという理由だけで入所拒否されたら行き場を失ってしまいます。多くは家計的に切羽詰まっている人が多く、他の介護施設に向かえない人たちです。成年後見人を得るなど論外です。

生涯独身、核家族化の拡大、独居老人の増大など世の中は保証人を得られない人が今後増え続けることが予想されます。今からその手立てを国は考えておく必要があります。

 特に有料老人ホームやサービス付高齢者住宅などで保証人を求める傾向が強く、お金と相まって保証人が入居の条件とされます。終末医療もそうですが、終焉を迎えるにもそのやすらかな場所さえ自由に選べない現実から誰しも避けて通ることはできません。「冥途の旅も金次第」を再確認させられました。【了】

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2016年6月 8日 (水)

やはり腑に落ちない!長期処方の原則禁止

 いくつかの慢性疾患で長期間の治療を継続的に行っている高齢者の方も多いことでしょう。この春から今までOKであったものが突然NGになったことがあります。それは長期処方がご法度になったことです。かかりつけ医から、「長期処方(60日・90日)ができないことになったので次回から毎月来院して下さい」と言われ困っている方もおいでかと思います。かくいう筆者の経験です。

 このため患者への負担が大幅に増えました。通院するための時間と交通費はもちろん、毎月受診となるための再診料・処方箋料・指導管理料など従来は2ケ月あるいは3ケ月に一回でよかったものが余分な負担としてのしかかってくるのです。(薬代は変わりません)国を挙げて医療費抑制に取り組んでいる最中、「もっと病院にいらっしゃい」とは腑に落ちません。

その原因を医師にも調剤薬局の薬剤師にも尋ねましたがもうひとつ要領を得ないものでした。診療報酬が変わったためというのが表向きの理由です。どうしても納得がいかずいろいろ調べてみました。

 処方せん料等の算定要件に長期投与についての取り扱いが加算されたためと分かりました。医師が処方する投薬量については、予見することができる必要期間に従ったものでなくてはならないこととされており、長期の投薬にあったっては次の通りとするとして以下が記載されています。

①30日を超える投薬を行う際には、長期の投薬が可能な程度に病状が安定し、服薬管理が可能である旨を医師が確認する。病状が変化した際の対応方法等を患者に周知する。

②上記の要件を満たさない場合には、原則として以下のいずれかの対応を行うこととする。

・30日以内に再診する

・200床以上の保険医療機関にあっては、200床未満の保険医療機関又は診療所に文書による紹介を行う旨の申出を行う

・患者の病状は安定しているが服薬管理が難しい場合には、分割指示処方せん(処方薬の長期保存の困難その他の理由によって分割して調剤する必要がある場合には、分割調剤を行うこと) を交付する

とても難しいことが書き並べられているようにみえますが、これまでかかりつけ医がやってきたことです。例えば糖尿病の患者さんに対しては服薬指導はもちろん、運動や食事などの様子を聞き、さらに定期的な血液検査などによってチェックし①はクリアしているはずです。にも拘らず、今回長期処方を抑制(明確に禁じていない)したために被害を受けるのは慢性疾患患者や高齢患者にほかなりません。最近、いつも行く調剤薬局で聞いたところ、「60日処方や90日処方する医療機関は見かけない」と言っており、原則禁止に等しいのが現状です。

 今度受診したら、「どうして長期投与ができなくなったのですか」と是非聞いてみて下さい。薬局の薬剤師さんにも同じ質問をしてみて下さい。「きまりなんだよなあ」とか「診療報酬支払基金に聞いてみます」とか明確な答えは返ってこないはずです。この問題の背景には薬の大量な飲み残しがあると推察できます。しかし、長期投与の抑制で残薬問題が解決すると思えません。次元の違う問題を慢性疾患患者や高齢患者に転嫁せず、多様な声に厚労省は是非耳を傾けて欲しいと思います。【了】

 

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2016年6月 7日 (火)

かながわ散歩みち(30)市が尾から藤が丘へ

 東急田園都市線「市が尾駅」から「藤が丘駅」まで、約4Kmを季節特有の風を感じながら、川沿いと並木道を歩いてみました。市が尾駅を出て、なだらかな坂を下り、市が尾駅前交差点に出て右折すると、右手に瀟洒な区役所が目に飛び込んできます。青葉区役所前から河原に降り、鶴見川の川沿いを20~30分ほど歩き、市が尾高等学校横を通り宮前橋を左折すると急坂に差し掛かります。半端ではない坂道を必至の形相で上り切ると、りんどう保育園前交差点に出ます。この交差点(バス道)を左折、ケヤキ並木をひたすら下ります。もえぎ野公園で一息ついた後、藤が丘駅を目指すのが今回のコースです。

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青葉区役所前から鶴見川河川敷に降りました。鶴見川は、東京都および神奈川県を流れ、一級河川に指定されています。東京都町田市上小山田町の泉を源流とし、神奈川県横浜市鶴見区末吉から東京湾に注ぐ全長42.5Kmの一級河川です。支川数は10にも及びます。筆者の住む、横浜市港北区の新横浜駅前を流れる鳥山川も支流の一つです。

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歩くこと5分ほどで橋げたをくぐります。この日の水量はさほどでもなく、ゆったりと流れていました。その昔、鶴見川は暴れん坊としてならし、大水の度に堤防決壊を繰り返し、河口に近い鶴見区末吉町(現在の森永製菓鶴見工場あたり)では浸水被害を繰り返していました。現在は護岸工事がなされその心配は全くなくなりました。

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川沿いの道はずっと続きます。すっかり整備された河川敷は舗装もされ快適です。この先右手に市が尾高等学校があります。対岸はさしたる建物はなく典型的な田園風景が続きます。高等学校を過ぎると川は二手に分かれ、一方は東京王禅寺へと繋がっています。

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堤防の壁に作られた石垣花壇。堤防の壁が段々畑の花壇になっています。斜面を有効利用したもので、コンクリートが花瓶の代わりになっています。

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土が見える部分が花壇になります。確かに便利ですが斜面に種をまく、苗木を植える際には結構大変ではないかと思います。こちらを養生している人の苦労が偲ばれます。

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鉄町の橋を左折し、急坂を15分ほど上るとりっぱなお寺に出ました。祥泉院といい、山号を長谷山と言います。曹洞宗に属し、本山は福井県の永平寺と鶴見の総持寺だそうです。開山は本寺藤沢市遠藤の宝泉寺の第二世壁岑東全大和尚で、開基は足利家の家臣であった村田太郎左衛門祥本です。(同寺HPより)四季それぞれに違った風景、「防人の歌」が刻まれた歌碑をはじめ多くの史跡を見ることができます。今も広く人々の心のよりどころとなっています。お寺の向かいが「みたけ台公園」です。

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もえぎ野公園でひと休みです。祥泉院から歩いて15分はかかりました。ケヤキ並木の美しい道なりに進んできました。藤が丘駅までは北にゆっくり歩いて10分程度です。以前は農業用の溜池だったそうです。池と周りの雑木林が整備されており、自然豊かで歩いていると鳥の声が聞こえます。大きな池の周りを歩いたり、歌の練習や、太極拳をしている人も見かけました。

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鏡のような池に思わず見とれました。春には桜が咲き誇り、池にはフナ・メダカ・ヤゴなどがいます。ハスの花も見ることができ、池を囲む緑に身も心もリフレッシュできます。

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ハスの花。池は広くはないものの植物や池の魚は豊富で、いつまで見ていても飽きません。都会のど真ん中に位置するもえぎ野公園で憩える人々は幸せを感じていることでしょう。

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無事、藤が丘駅に到着しました。駅前には昭和大学藤が丘病院があります。都心のベッドタウンとして発展したこの地に昔の名残を見出すのは少し難しいかもしれません。それほど都市化された現在がそこにありました。

歩数計で約8,500歩、消費カロリー約180Kcal、およそ1時間30分のかながわ散歩みちでした。昼食でカロリー以上の補給をしてしまったのでちょっぴり反省です。【了】

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かながわ散歩みち(29)横浜開港祭で掃海艦の一般公開

 6月2日、横浜開港祭がみなとみらい地区で開催されました。開港を祝って横浜市内の公立学校は休日になっています。行事のイベントとして、横浜新港埠頭で海上自衛隊の掃海艦「はちじょう」の一般公開が行われました。

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新港ふ頭は横浜港のほぼ中央に位置し、はしけを使用せずに陸から船へ人や物資を積み込める横浜港初の近代的なふ頭として、明治後期から大正にかけて建設されました。一般公開ということで筆者も初体験をすることにしました。横浜大さんばしとは少し離れたところにあります。

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八丈島の地名をとったという「はちじょう」は、自衛艦に詳しい人は別にして木造船であることを知っている人はそう多くないでしょう。遠くからでは分かりずらいですが、船体に近寄ると木造船であることが判別できます。ただし、木造船といってもすべてが木作りというわけではありません。内部は当然ながら艦艇仕様になっています。

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「はちじょう」は、中期防衛力整備計画に基づく平成2年度計画掃海艦303号艦として、日本鋼管鶴見造船所(現在のJFEエンジニアリング))で1991年5月17日に起工され、1992年12月15日に進水、1994年3月24日に就役の後、第2掃海隊群隷下の第51掃海隊に編入され横須賀に配備されました。

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同艦は敷設される機雷の深々度化、高性能化に対応するために建造された大型掃海艦であり、木製の艦艇としては世界最大級を誇ります。掃海能力は数百メートルに達し、潜水艦をターゲットとして設置された機雷を除去するのが任務で、機雷処分具(S-7 2型)は、超音波水中映像装置を持ち、モニターを通して目視誘導が行えるそうです。

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これまでのもいろいろな軍艦に乗ってきましたが、イージス艦とか航空母艦などとは全く異なる船です。艦艇というと大きな戦艦をイメージしますが、「はちじょう」は比較的こじんまりしています。係員の説明では、排水量約1,000トン、全長67mで、2012年9月16日から27日までの間にアラビア湾で実施された「米主催国際掃海訓練」に掃海艦「うらが」とともに参加したとのことです。

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前甲板にあるのは、機雷処分用のJM-61-M20mm多銃身機銃です。この銃は交戦用ではなく、見つけた機雷を掃射し爆発させるものです。機雷除去は戦後処理で出向くことがありますが、時には実践中の領海で作業を行わなければならず緊張の連続を強いられるようです。

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日本の掃海技術は高く、高度なソナーが搭載されています。国別掃海艦艇の種類と総数を見ると自衛隊 7種26隻、米国1種11隻、仏Ⅲ種18隻と主要国では最大規模を誇っています。世界最大の米海軍が11隻しかいないというのが不思議でなりませんが、実は米海軍は軍事費縮小のあおりで駆逐艦や哨戒艇、艦載ヘリで機雷探索を行う方針に移っており、「機雷戦艦艇」の数はどんどん減っていく傾向にあるからです。

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横浜市民の日で休日となった6月2日、お母さん連れやちびっこグループを多く見かけました。世界のどこかで戦火が絶えない中、平和国家日本では日々安心安全な暮らしが守られています。いつまでも戦争のないことを願わずにはおれません。【了】

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2016年6月 6日 (月)

かながわ散歩みち(28)「四季の森公園」の花菖蒲

 関東地方は3日ほど早く梅雨入りとなりました。今年はどんな梅雨になるのでしょうか。久しぶりの「かながわ散歩みち」シリーズの再開です。筆者の住む横浜にはたくさんの名所旧跡があります。みなさんには実際に訪れたその場の雰囲気と一緒にお届けしたいと思っています。今回は「四季の森公園」の花菖蒲のご紹介です。

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四季の森公園は横浜市緑区にある、広さ約45ヘクタールほどの広大な県立公園です。この季節はなんといっても花菖蒲です。県内でも十指に数えられるほどです。規模の大きさでは、横須賀しょうぶ園や相模原公園などがあります。

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市街地にありながら、里山の風景が残る貴重な公園で、名前の通り四季を通し豊かな自然を楽しむことができます。この広大な森の中に、水田、水車小屋、炭焼小屋など、里の暮らしを伝える施設や、丘陵の起伏を利用した噴水・花壇、展望台、ジャンボすべり台、野外ステ-ジ、じゃぶじゃぶ池などのレクリエ-ション施設が配置されています。

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その一画にある「四季の森公園」のしょうぶ園には、約120種4,500株の花菖蒲が咲き誇っています。見ごろを迎えた今、休日ともなれば親子連れで賑わいます。

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遊歩道も整備され、ゆっくり鑑賞するにはもってこいの環境です。この日、キャンバスに筆を動かす人の姿も見られました。さすがに、土曜休日ともなると身動きが撮れないほど遊歩道は混みあいます。できれば平日をお勧めします。

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付近の池ではカルガモの親子が仲良く泳ぎを訓練しており、そばにはカワセミの親子も頑張って池に飛び込み捕食を繰り返していました。亀がのんびりと甲羅干しする姿も見られます。
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薄紫や白や黄色など、さまざまな品種の花菖蒲が見られ、それぞれに味わいがあって飽きることがありません。また、一面にアシが生茂っおり、ホタル、トンボなど昆虫の生息地でもあり6月中旬には、ここで多数のホタルを見ることができます。

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公園は野鳥の宝庫で、連日アマチュアカメラマンが押し寄せ、この日も、平日だというのにおよそ10名ほどが三脚に超望遠カメラを構え、「獲物」を狙っていました。撮影の瞬間、バシャバシャバシャとシャッター音が付近に響いていました。

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この時期、アジサイも忘れてはなりません。JR中山駅から続くプロムナードにはアジサイが道を塞ぐほど咲き誇っていました。今回は花菖蒲にフォーカスしてご案内しました。なお、四季の森公園は「かながわの公園50選」に選ばれており、ご家族連れで楽しめる癒しの公園です。【了】

【道案内】四季の森公園HPより 中山駅より約900m、徒歩12分位です。

中山駅から公園までの徒歩経路の図

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